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2012/04/17更新

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

176分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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書こうとするな、翻訳せよ

文章を書けないのは「書こうとする」からである。頭の中にある「思い」や言葉以外の「感じ」をアウトプットするには、書くことをやめて「翻訳」すれば良い。

誰かに何かを伝えるには「翻訳」が必要である。そのためには、あらゆることを自分の頭で整理・再構築し、アウトプットしなければならない。翻訳の第一歩は、誰かに「自分の言葉で」話すことである。バラバラに散らばった内容を再構築し、理解を深めていく。

文章は「リズム」で決まる

読みにくい文章はリズムが悪い。文がおかしくなくても、文と文の「つなげ方」や「展開の仕方」がおかしい時、その主張は支離滅裂になり、リズム良く読めなくなる。
つまり、文章のリズムは「論理展開」によって決まる。文章の論理破綻を防ぐには「接続詞」を意識すれば良い。そこに接続詞が入るかチェックすること。
また、読みやすくリズミカルな文章をつくるためには、次の点にも注意する。

・「視覚的リズム」
①句読点の打ち方:1行の間に必ず句読点を一つは入れる。
②改行のタイミング:最大5行あたりをメドに改行する。
③漢字とひらがなのバランス:ひらがな(白)の中に、漢字(黒)を置く。

・「聴覚的リズム」
①音読し、読点「、」の位置を確認する。
②音読し、言葉の重複を確認する。

構成を「眼」で考える

文章の面白さを決めるのは論理展開、つまり「構成」である。文章の構成を考えるにあたっては、次の点に注意する。

・映画表現を参考にする
①導入:客観のカメラ → 客観的な状況説明
②本編:主観のカメラ → 自分の意見・仮説
③結末:客観のカメラ → 客観的視点からのまとめ

カメラを意識するようになると、文章と文章のあるべき順番を理解しやすくなり、文章の説得力が増す。

・文書の導入は、読者の期待を煽る
・「主張」「理由」「事実」の3つを連動させる
・面倒くさい細部を描写する

読者の「椅子」に座る

あらゆる文章には、必ず読者が存在する。よって、読者と同じ椅子に座り、同じ景色を見ることが大切である。椅子に座らせる読者は次の通り。

①10年前の自分:書き手に切実な「伝えたい」思いがあるため伝わる
②特定の「あの人」:具体的な「あの人」に向けて書くからこそ、説得力が生まれる

読者は「説得」するのではなく「納得」させる。人は他人事には興味がないので、読者は「説得」に応じようとしない。主張のどこかに「他人事ではない」と思わせる要素が含まれている必要がある。他人事ではないと思わせるには、「仮説」を提示して読者と一緒に検証作業にあたる。