成功するための10のルール
HBSの1998年卒業生の何人かが自分のベンチャーを立ち上げた。彼らが会社を育てる中で得た教訓は以下のことである。
①成功を固く決意する
自分がなぜ会社を立ち上げたいのか最初によく考えておくと、その先がずっと違ってくる。起業家として成功するのは簡単ではない。重大なピンチに直面する。大きなプレッシャーとストレスにさらされる。単に生活のためとか事業を始める手段としてではなく、起業家になるという意識的な選択をすることは非常に重要である。
②まず問題を見つけ、それから解決策を考える
重要なことは、自分が本当に解決したい問題を考えることからスタートすることである。先に解決策を考えて、それがあてはまる問題を探すのはやめた方がいい。また、「あったらいいな」という程度のアイデアと、人々が切望するアイデアを見分けることも重要である。
③大きく考える、新しく考える、もう一度考える
成功した起業家たちは、ひとたび解決すべき問題を見つけると、大きく考え、新しく考え、さらにもう一度考えて解決法を導き出す。大きく考えるとは、必ずしも複雑に考えるという意味ではない。最高のアイデアはシンプルであることが多い。
④1人ではできない
人生における多くの経験と同じように、起業を成功させるのは1人では不可能である。
⑤1人でやらなくてはいけない
起業家の人生はときに孤独である。どんなに強力なチームを作ろうと、その会社の最大の責任を負う。やる気をへし折り、落ち込ませ、間違ったアドバイスをするような連中にも、歯を食いしばって耐えなくてはならない。
起業とは、多くの場合1人で難しい仕事をこなし、1人で難しい決断を下すことである。そのためには、自信と粘り強さ、1人で実行する能力が重要である。
⑥リスクを管理する
起業において最大の障害はカネである。十分な資金がないから起業をやめておけ、という意味ではない。必要がない時はカネを使うな、必要になる前にカネを調達し、常に収支を改善することに力を注ぐことが重要である。
⑦リーダーシップを管理する
リーダーシップとは人々を統率し、共通のゴールに向けて一緒に頑張ろうと仲間を励ますこと。
⑧売り込み方を学ぶ
ビジネスでは営業が活力源である。起業家の場合、最初に売り込まなければいけない商品は自分自身である。今日も明日も明後日もセールスあるのみ。
⑨粘って、辛抱して、勝つ
重要なことは、幸運がめぐってくる時まで粘り続けられるかである。粘り続ける期間が長い会社ほど、長期的に存続する可能性が高い。
⑩一生続ける
起業で重要なのは、世界にプラスの影響を与えること、自分の才能を最大限発揮すること。だからインテリジェントな起業家は、このゲームを一生続ける。