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2012/03/27更新

次なる経済大国

249分

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2050年に有望な国はどこか?

BRICs(Brazil、Russia、India、China)の定義を提唱した著者が、2050年にはBRICs諸国がどうなるか、その他に有望な国はどこかについて紹介している。

BRICsを提唱した2001年当時の予測以上に急速に成長しているBRICs諸国の現在の課題と将来、それに続く国ネクスト・イレブンの展望を説明。
これからの世界経済の大枠をとらえるのに役に立つ1冊。

超短要約

BRICs諸国のGDP合計は、2001年の約3兆ドルから、4倍の11兆〜12兆ドルとなっている。世界経済の規模はこの間に2倍に拡大したが、1/3はBRICsの成長による。4カ国のGDP合計の伸びは、わずか10年でアメリカの2倍以上になった。これは、日本とドイツが新たにもう一つづつ生まれたに等しい。BRICs4カ国のGDP合計は、2020年までにアメリカを上回るだろう。

BRICsや韓国、インドネシア、メキシコ、トルコには、もはや「新興国市場」という言葉は当てはまらない。これらの国の政府債務や財政赤字はおおむね健全で、安定した貿易ネットワークがあり、膨大な数の国民が豊かさへの階段を着実に上がっている。従来の「新興国市場」というコンセプトから「成長国市場」として見なければならない。

著者 ジム・オニール

1957年生まれ。ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長 1995年にゴールドマン・サックスに入社。チーフ・エコノミストとして グローバル経済・コモディティ・投資戦略調査部を率い、2010年から現職。 造語「BRICs」の生みの親として知られており、チームと共同で2001年に初めてBRICsやN-11に関する分析を発表した。 教育関係の慈善事業にも積極的に取り組み、ロンドンを拠点とする教育支援団体SHINEの会長を務めている他、英国ロイヤル・エコノミック・ソサエティ、イティネラ及びブリューゲルの役員も務める。サッカーのマンチェスター・ユナイテッドのの社外取締役も務めている。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序章 想像を絶する成長 p.9 8分
第1章 BRICsの誕生 p.19 11分
第2章 「新興」から「発展」へ p.33 15分
第3章 BRICs―ブラジル、ロシア、インド、中国 p.53 44分
第4章 勃興する成長国市場 p.111 17分
第5章 成長に伴う資源は十分か p.133 9分
第6章 次なる消費大国 p.145 14分
第7章 歴史を超える新たな経済同盟 p.163 18分
第8章 世界経済の新たな秩序 p.187 20分
第9章 塗り替わる世界経済地図 p.213 23分
終章 世界はよりよい時代に p.243 9分

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