日本の言論界を長年リードし、「戦後思想界の巨人」と呼ばれた吉本隆明氏の著作。
世の中には絶対的価値観は存在しないとする思想書。
「自分の親の本だということを忘れてのめりこんだ。
この本を持っていれば
普通の意味での迷いは消える。
自分の人生に寄り添ってくれる希有な本だった」
よしもと ばなな
世の中に絶対的価値観は存在しない。今という時代は、善悪両面から見るという見方が必要な時代である。
世間一般の人の大多数が大切だと思っているものに、自分が近付こうとしても、自分の気持ちが乗っていかないといった事は日常で起こる。しかし、そのギャップを考え続けていくこと、そうした意識を持つことこそ、生きる上で大切である。
著者 吉本 隆明
1924年生まれ。詩人、評論家 日本の言論界を長年リードし、「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。 戦争体験の意味を自らに問いつめ、’50年代、文学者の戦争責任論・転向論で論壇に登場。’60年安保闘争を経て、’61年「試行」を創刊。’80年代からは、消費社会・高度資本主義の分析に向かう。 文学からサブカルチャー、政治、社会、宗教(親鸞や新約聖書)など広範な領域を対象に評論・思想活動を行い、多数の著作がある。
週刊 ダイヤモンド 2012年 3/3号 [雑誌] 丸善 丸の内本店「松丸本舗」売場長 宮野 源太郎 |
帯 作家 よしもと ばなな |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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まえがき | p.3 | 2分 | |
1 善悪二元論の限界 | p.15 | 28分 | |
2 批評眼について | p.67 | 23分 | |
3 本物と贋物 | p.109 | 28分 | |
4 生き方は顔に出る | p.161 | 19分 | |
5 才能とコンプレックス | p.197 | 11分 | |
6 今の見方、未来の見方 | p.217 | 19分 | |
あとがき | p.253 | 3分 |