人物力とは
行動を見れば、人物が分かる。行動を変えれば、人物力が上がる。
人物力とは「長期間にわたって尊敬される人」というものである。ビジネスでは、実績がものを言うが、それだけで人はついてこない。何らかのリーダーシップをとる必要がある時、「人物力」が問われることになる。
人物力とは次のようなものである。
①細かいことに気づき、心配りができる:人情の機微がわかる
②前向きに考え行動する
③妥協しない:信念や基本的な考え方は曲げない
④受け入れる:度量が大きい
⑤見栄を張らないがケチではない:他人のためにもお金や時間を使える
⑥軽くはないが、偉そうでもない:誰とでも打ち解ける
⑦決断力がある:信念に基づき物事を決める
⑧動じない:精神的にぶれない
⑨奢らない
⑩怖いけれど優しい:人間的な優しさやフォローができる
⑪他人のことでも自分の責任だと思える
⑫自分のことをすべて捨て去り、他人のために生きることができる
これらの大前提として「正しい信念を持っている」ということが必要である。
人物を見分けるポイント
・自動改札でICカードを叩き付けるようにして通り抜けていないか?
・電車に飛び乗ったら、入口周辺で立ち止まらないで、奥に進むか?
・子供の目の前で、信号無視していないか?
・履物を揃えているか?
・威圧感を感じさせていないか?
・相手によって態度を変えていないか?
・着る物や持ち物で格好をつけていないか?
・偉そうに座っていないか?
・素直に謝れるか?
・場を和ませるか?
・人の話を最後まで聞かず、遮ってしゃべっていないか?
・すぐに「でも」とできない理由を口にしていないか?
人物力養成8つのステップ
①「人物」とは何かを知る
古典や昔から読み継がれてきた本や人物伝に、理想像を求める。
②小さな行動を大切にする
理想像を持った上で、毎日、机を磨くといった小さな事を繰り返す。
③人に譲る訓練をする
人の話を最後まで聞く、自慢をしない、他人におごる。
④言ったことは守る
約束したことは、小さなことでも必ずメモする習慣をつける。
⑤「人物」と付き合う
多くの人と会う。付き合うべきでない人とは距離を置く。
⑥人を楽しませる
食事をごちそうしたり、ちょっとしたプレゼントをするなど、差し上げる気持ちを大切にする。
⑦素直になる
朝起きたら、今日一日、素直でありますようにと願う。寝る時には素直であったかどうか反省する。
⑧正しい志をもつ
月間の目標を立てることを続け、長期の目標を立てることができるようになれば、その延長線上に人生の目的(=志)が見えてくる。