人間に未来予測はできない。
人間は過去から教訓を得て、それを未来に応用しようとする。しかし、歴史には起こった事実しか書かれておらず、それがなぜ起こったか、本当の事はわからない。
常識に基づく説明が、いかにアテにならないかを説明し、社会は偶然によって動いていることを説く。人間の思考プロセスの盲点を知り、より賢い意思決定をしようとする1冊。
ベストセラーとなった『急に売れ始めるにはワケがある』(ティッピングポイント)に対し、反論を展開。実証実験による新しい口コミ理論も解き明かす。
常識に基づく説明は、なぜ物事が起こったのかを教えているように思えても、実は何が起こったかしか述べていない。我々は起こったことしか見ず、起こったかもしれないが起こらなかったことには目が行き届かない。そのため、常識に基づく説明は、実際は単に出来事が連続しているだけなのに、因果関係があるかのように誤解する。
我々は自分が学んだと思っている「教訓」を未来に応用しようとする時、常識を疑わなければならない。
著者 ダンカン・ワッツ
1971年生まれ。コロンビア大学社会学部教授 ヤフー・リサーチ主任研究員 オーストラリア海軍士官を経て現職。サンタフェ研究所およびオクスフォード大学ナフィールド・カレッジにも籍を置く。 1998年、S・ストロガッツと共にスモールワールド現象(わずか数人の知人をたどれば世界中の人間がつながるという説)をネットワーク理論の見地から解明した論文で一躍脚光を浴び、現在ネットワーク科学の世界的第一人者として知られる。
404 Blog Not Found 小飼 弾 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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まえがき | p.9 | 4分 | |
1 常識という神話 | p.16 | 12分 | |
2 考えるということを考える | p.35 | 22分 | |
3 群衆の知恵(と狂気) | p.62 | 24分 | |
4 特別な人々 | p.92 | 23分 | |
5 気まぐれな教師としての歴史 | p.121 | 45分 | |
6 予測という夢 | p.152 | 20分 | |
7 よく練られた計画 | p.178 | 22分 | |
8 万物の尺度 | p.206 | 24分 | |
9 公正と正義 | p.236 | 28分 | |
10 人間の正しい研究課題 | p.271 | 18分 |
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