脱毛専門サロン「ミュゼプラチナム」を起業し、業界の掟を破る低価格戦略によって、８年間で売上約200億円、会員120万人を獲得した著者がその戦略の秘密を明かす。
ネットの世界では、無料ビジネスの手法が多くとられているが、リアル（現実）の世界では、家賃や人件費などコストが下がりにくい。どのようにして、圧倒的な低価格戦略を実現すれば良いのか、その条件は何かが説明されている。

著者がエステサロン業界で成功した理由をもとに紹介されており、具体的でわかりやすい内容になっている。

「リアルフリー」とは、リアル（現実）の世界で、フリー（無料化）戦略を採ることである。リアルの世界では、ビットの世界と異なり、店舗の家賃や商品の原材料費、人件費といったコストはなかなか下がらない。
よって、リアルフリー戦略はすべての業界で通用する訳でなく、一定の条件が揃っていることが必要になる。

①人間の本能に訴えるビジネスであること
→一度きりで終わらない人間の欲望を利用することで他のサービスも売れる
②古いしきたりが幅をきかせる時代遅れの業界を狙うこと
→コスト削減余地があり、圧倒的低価格を実現できる可能性がある
③顧客と直接接点を持てる業界であること
→顧客のニーズをキャッチしやすく、戦略的価格設定、サービス開発に活かせる

著者 高橋 仁

1968年生まれ。株式会社ジンコーポレーション 代表取締役社長 不動産会社営業部長を経て、大手エステサロンで美容部部長を務める。2002年人コーポレーション設立。脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を2003年に出店。以来、全国120店舗、会員120万人以上を抱えるまでに成長している。