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2012/02/11更新

エスケープ・ベロシティ キャズムを埋める成長戦略

245分

8P

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不連続の時代に対応するための戦略フレームワーク

『キャズム』の著者であるジェフリー・ムーアが、戦略フレームワークをまとめた本。
グローバリゼーションがもたらす不連続な変化に対応するために、過去の繰り返しではなく、真に革新的な戦略をどのように立案すべきかという点を紹介している。

過去のしがらみから逃れ、メリハリのある資源配分を行うために、5つの階層からなるフレームワークを提示。階層ごとに対話を行い。既存の事業計画を改めて考え直す必要性を説いている。

超短要約

米国、西欧、日本に本拠を構える企業には20世紀の成長市場における「ホームアドバンテージ」があった。しかし、21世紀にはこのような優位性は存在しない。大きな成長機会は発展途上国にある。今後の世界人口の13億人の増加の内で先進国に相当する分はわずか9000万人にすぎない。これは今日の企業が「アウェイ」で戦う能力を身につけなければならない事を意味する。

グローバリゼーションは誰に対しても、ゲームのやり方を根本的に変えている。企業はビジョン、戦略、実行を最初から練り直さなければならない。

将来に向う懸命の努力に対しては、抵抗力が存在する。過去の延長線上にあるやり方から離れようとするあらゆる投資に対し、前年度の経営計画が引力を及ぼす。
通常、戦略計画を立てる場合、翌年度の経営資源配分と業績目標の叩き台として、前年度の事業計画が使われる。しかし、このやり方では、新たな市場カテゴリーや顧客群が生まれる際に生じる市場機会を逃してしまう。

著者 ジェフリー・ムーア

1946年生まれ。TCG Advisors社 創設者兼経営パートナー キャズム理論の創始者として知られるマーケティングの世界的権威。米国ビジネス界を代表するコンサルタント。シリコンバレーの有名なベンチャー企業であるMohr、Davidow Venture社の出資パートナーでもある。 代表的著書『キャズム』は、1991年の初版刊行時からハイテク関連企業のバイブル的存在となり、スタンフォード大学ほか、多くの一流ビジネススクールにて課題図書となっている 。

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徳力 基彦

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 7分
第1章 脱出速度と力の階層 p.11 24分
第2章 カテゴリー力 ―ポートフォリオ管理を再構築する p.43 31分
第3章 企業力 ―メリハリのある投資を行なう p.85 30分
第4章 市場力―転換期にある市場を活用する p.125 30分
第5章 製品力―過去のしがらみを解き放つ p.165 28分
第6章 実行力―脱出速度の達成 p.203 24分
最終章 結論 p.235 13分

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