ダスキンの加盟店事業を行っている武蔵野社長が、管理職向けの仕事術を紹介している。著者は武蔵野を赤字続きの「落ちこぼれ集団」から優良企業へと導き、中小企業の経営サポートも行っている。
幹部になるには、社長の考えを知ることが大切であると説き、その心構えから、経営、部下の教育まで、大切なことを88の教えとして紹介している。
部下のマネジメントなどに役に立つ内容が満載の1冊。
いくら努力しても、それが社長の求める方向性と異なっていれば意味がない。社長が求める管理職像を知り、それに近付けていくことが、成長や出世につながる。
優秀な管理職とは、社長の決定を即座に実行に移す人である。自分が異論を述べて発生した失敗に責任を取れないなら、社長の決定に余計な口出しをするべきではない。
経営幹部の筆頭を目指すなら、社長の方針を誰よりも早く、誰よりも忠実に実行することである。社長の方針に素直に従うことは、社長と価値観を共有することであり、なるべく社長のそばにいることが大切である。
著者 小山 昇
1948年生まれ。株式会社武蔵野代表取締役社長 1976年にダスキンの加盟店業務を手掛ける日本サービス・マーチャンダイザー株式会社(現在の武蔵野)に入社。1977年に退職し、貸おしぼり事業を手掛ける株式会社ベリーを設立する。 その後、1985年に武蔵野に再び入社し、1989年には社長に就任。1990〜1992年まで株式会社ダスキンの顧問も務める。 赤字続きの「落ちこぼれ集団」だった武蔵野で社長として経営改革を断行し、優良会社に育て上げた実績を持つ。 現在400社以上の企業会員に経営指導を手掛けている。
週刊 ダイヤモンド 2011年 12/24号 [雑誌] コラムニスト 林 操 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 3分 | |
第1章 心構え編 社長の決定に不満があるなら会社を辞めよ | p.17 | 35分 | |
第2章 戦略編 変化を厭う管理職は必ず淘汰される | p.81 | 26分 | |
第3章 社員教育編 強制的に教育しなければ部下は永遠に成長しない | p.129 | 19分 | |
第4章 モチベーション編 自発的に仕事をする部下など存在しないと思え | p.165 | 28分 |
社長のそばにいる事が大切というのは納得。常にコミュニケーションを取っておくことで、信頼関係を構築する。
2011-11-22
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