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2012/01/09更新

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

304分

6P

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チャンスを逃すな

「人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分次第」

1920年代初め、妻と幼い娘を養うためにペーパーカップを売っては週に35ドルを稼ぎ、夜はアルバイトでピアノを弾いていた頃から、この考え方は変わっていない。巨万の富を築いたのも「チャンスを逃すな」を信条にして生きてきた結果といえる。

ペーパーカップの営業を続け、販売成績でトップに立ち、新しい目標を模索していた時、チャンスは「マルチミキサー」という機械となって現れた。そのチャンスをつかみ、独立してミキサーのセールスで生計を立てると決めた。

ある日、カリフォルニアのある店で使用しているマルチミキサーと同じものが欲しいとオーダーが全米中から殺到する。誰もがマクドナルド兄弟なる人物が使っているのと同じミキサーを指定してくる。この目で確かめようと、ロサンゼルスに飛び、マクドナルド兄弟の店へ行った。

途絶えることのない行列、一斉に稼働している8台ものマルチミキサーは現実のものだった。すぐに事業について話を聞くために兄弟をディナーに誘った。
2人の語るビジネスモデルは、シンプルで効果的で感銘を受けた。メニューは最小限に絞っているので、作業効率が非常に良い、ハンバーガーの種類は2種類。肉はフライドポテト同様1/10ポンドで価格も共に15セント。チーズバーガーは4セント増し。

モーテルに戻って、一日の出来事を思い返すと突然、脳裏にマクドナルドの店舗を、国中の主要道路に展開させるという考えがひらめいた。
再びマクドナルド兄弟と面会し、チェーン展開の話をもちかけた。しかし、兄弟の反応は悪く、自分たちは現状に満足しているという応えが返ってきた。そこで、人を雇えば働かずに収入が入ってくると提案し「私がやりましょう!」と言った。

この時、レイ・クロックは52歳だった。糖尿病と関節炎を患い、胆嚢のすべてと、甲状腺の大半を失っていた。しかし、生涯で最高のビジネスが行く先に待ち受けていると信じて疑わなかった。

成功の秘訣

フランチャイズシステムとマクドナルドの発展に大きな影響を及ぼしたものがある。それは、仕入れに関して、一切口を出さないということである。こちらは店舗が成功するために手伝う。そして、フランチャイズオーナーが最低価格で品物を仕入れることを可能にした。マクドナルドのスローガンは「ビジネスは、一人では成功しない」であり、これが成功の秘訣である。

しかし、マクドナルドは誰にでも成功を授与する訳ではない。成功するにはガッツとそれを持続させる力が必要である。特別な経験や才能は必要ない。常識を持ち、目標に向っていく強い信念と、ハードワークを愛せる人物なら誰でもできる。

決して教育ではない。信念と継続だけが全能である。