マクドナルド創業者レイ・クロックの自伝。紙コップのセールスマン、ミルクシェイク用ミキサーの販売会社の起業、マクドナルド兄弟との出会い。その後、マクドナルドのフランチャイズ経営においての数々のトラブルや物語が語られている。
物語として楽しめる上に、随所に経営にとって大切なことが、レイ・クロックの言葉から見つけることができる。タイトルの「成功はゴミ箱の中に」は、レイ・クロックが競合を調べるために、競合店のゴミ箱を漁り、パンや肉の消費量を調べたという実話から付けられている。
ソフトバンク孫正義氏、ユニクロ柳井正氏の対談が付録についている。
レイ・クロックの信条
・人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分次第
・チャンスを逃すな
・未熟であるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる
・事業の成功を目指すならば、ビジネスにおけるすべての基本を遂行しなくてはならない
・ビジネスは、一人では成功しない
・企業はマネジメントを最小にとどめることで、最大の結果が生まれる
・ビジネスは立ち止まったら終わる。一人ひとり、常に成長を心がけよ
・客はお金を払った分だけの価値を受け取るべきである
・やり遂げろ。この世界で継続ほど価値のあるものはない。信念と継続だけが全能である
著者 ロバート アンダーソン
ジャーナリスト
著者 レイ・A. クロック1902年生まれ。マクドナルドコーポレーション創業者 高校中退後、第一次世界大戦中に15歳で救急車ドライバーの訓練を受け、終戦後はピアニスト、紙コップのセールスマン、ジャズ演奏家、バンドメンバーなど職を転々とした。 1941年には5種類のミルクセーキを同時に作る機械「マルチミキサー」の独占販売者となり、国中を旅してまわった。1954年、カリフォルニア州サンバーナーディーノで1940年に最初のマクドナルドを開いたマクドナルド兄弟と出会う。クロックは効率化された調理システムに興味を持ち、兄弟と交渉してフランチャイズ権を獲得、1955年にイリノイ州デスプレーンズに最初のフランチャイズ店を出店した。 1955年、52歳の時にマクドナルドシステム会社を設立。1961年にはマクドナルド兄弟から商権を270万ドルで買収。1965年に株式公開、1984年までには世界34か国で8300店舗を開いた。 生涯で5億ドルの富を築き、『タイム』誌の「Time 100」にも選出された。1974年にはプロ野球チームサンディエゴ・パドレスのオーナーに就任。1984年逝去。
帯 ファーストリテイリング代表取締役 柳井 正 |
帯 2 ソフトバンク代表取締役 孫 正義 |
PRESIDENT (プレジデント) 2012年 4/30号 [雑誌] プラクティカル・ビジネス・コーチング マネージャー 大久保 政彦 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第一章 チャンスを逃すな | p.13 | 10分 | |
第二章 仕事はハンバーガーの肉だ | p.29 | 11分 | |
第三章 セールスの極意 | p.47 | 14分 | |
第四章 売上げを伸ばす | p.69 | 18分 | |
第五章 ストレスに打ち勝つ! | p.97 | 10分 | |
第六章 契約の落とし穴 | p.113 | 11分 | |
第七章 フランチャイズシステム | p.131 | 10分 | |
第八章 成功の方程式 | p.147 | 13分 | |
第九章 知りたいことはゴミ箱の中に | p.167 | 13分 | |
第十章 キャッシュフロー | p.187 | 14分 | |
第十一章 取引先とともに成長する | p.209 | 10分 | |
第十二章 理想の組織 | p.225 | 10分 | |
第十三章 トップは孤独である | p.241 | 11分 | |
第十四章 ヒット商品の作り方 | p.259 | 20分 | |
第十五章 球団買収 | p.291 | 11分 | |
第十六章 やり遂げろ! | p.309 | 12分 | |
おわりに 「おまえたち、金儲けに精を出せ!」孫 正義 | p.336 | 2分 | |
付録1 特別対談「心に焼き付けた起業魂とアメリカの夢」 孫 正義vs 柳井 正 | p.339 | 10分 | |
付録2 「事業の創り方」「市場の捉え方」法則7 柳井 正 | p.355 | 20分 |
Be daring.(勇気を持って)Be first.(誰よりも先に)Be different.(人と違ったことをせよ)
2011-11-30
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