「しがらみ社会」の構造を解き明かし、自由に生きる道を考えさせてくれる。社会に出ることを不安に思う学生へ向けて書かれたメッセージ。
社会とは「しがらみ」である。自分の考えや行動に対するまわりの人たちの反応を予測して、その予測に自分の行動を合わせる必要がある。そうしないと、いじめ等、大変な目にあってしまう。
社会というのは、人間たちが互いに勝手なことができないように、お互いにしばりつけあっている状態である。自分で好きなように行動できないから息苦しい。
元々、社会は「しがらみ」によって縛られた「世間」から自由になるために、ルールを法律や契約で決め、一定の自由を得るために作られた。だから、世間のしがらみをうまく生きられないのなら、ルールを守って社会を生きれば良い。
著者 山岸 俊男
1948年生まれ。北海道大学大学院文学研究科 特任教授 専門は社会心理学。一橋大学社会学部、大学院を経て、80年ワシントン大学・社会学博士。北海道大学助教授、ワシントン大学助教授を経て、北海道大学教授に就任。 2002年北海道大学における21世紀COEプログラム「心の文化・生態学的基盤」拠点リーダーに就任。2004年紫綬褒章受章。2005年10月より日本学術会議会員。 2007年北海道大学におけるグローバルCOEプログラム「心の社会性に関する教育研究拠点」拠点リーダー、東京財団仮想制度研究所(VCASI)フェロー。
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週刊 東洋経済 2011年 12/31号 [雑誌] |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
anan (アンアン) 2016/06/15号 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 2分 | |
第1章 ジントニックと凶悪犯罪―「心でっかち」のワナ | p.11 | 20分 | |
第2章 天才は先生に作られる―社会は自分たちで作るもの | p.51 | 17分 | |
第3章 クジャクのハネと「いじめ」の螺旋―社会ができるプロセス | p.86 | 20分 | |
第4章 ぐるぐる巻きの赤ちゃん―社会が分かるとは | p.127 | 18分 | |
第5章 空気と社会―がんじがらめの日本社会 | p.163 | 11分 | |
あとがき | p.186 | 1分 |
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