世界的経営学者ミンツバーグ教授の理論をもとに、簡単にできるマネジャー教育の方法を紹介している。著者は義父にミンツバーグ教授を持っており、その教えと自分の体験をもとに、独自の方法を考案する。
先生もコーチも不要。簡単に始められるマネジャー教育が簡単にわかります。
エンジニアにマネジメントを学ばせるにはどうしたら良いか。この問題に対する、ミンツバーグ教授の答えは驚くほどシンプルであった。
「お互いの経験を振り返って語り合い、内省する時間を持つといいだろう」
チームのメンバーに、マネジメントについて学ぶ勉強会「コーチング・アワセルブズ」を呼びかけ、以下の方法で行った。
①マネジメント・ハプニングス(10〜15分)
前週に、自分がマネジャーとして経験したことや、直面した問題について、1人当たり2分程度でメンバーに語る。その後、内容を全員でフリートークする。
②トピックに基づく内省と対話(60分)
トピックについて簡潔にまとめられたテキストを皆で読み合わせ、それに関して話し合う。
③まとめ(5分)
最後に、その日の内容と、話し合いの結果見えてきた「やるべきこと」についてのまとめをする。
マネジメントを学んだことで、皆のものの見方は変わった。
著者 フィル・レニール
1970年生まれ。コーチング・アワセルブズ創設者 大学卒業後、大手通信会社の研究機関で働く。コンコルディア大学にて音楽を学ぶ傍ら、1996年Java開発会社の起業。その後、1999年音声認識ソフト開発企業に入社。同社にて買収後のマネジャーのモチベーションを上げるため、ヘンリー・ミンツバーグ教授の助言の下、マネジャー育成のためのセッションを開始。2007年コーチング・アワセルブズ・インターナショナル設立。
著者 重光直之株式会社ジェイフィール取締役 株式会社ニイタカ、社団法人日本能率協会を経て現在に至る。ヘンリー・ミンツバーグ教授との出会いを機に、ミドルマネジャーを元気にする「リフレクション・ラウンドテーブル」を日本に導入し、プログラム開発とファシリテーターを担当。
人材教育 |
TOPPOINT |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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序 章 バブル崩壊、そして突然のリストラ | p.13 | 10分 | |
第1章 ある日、会社が買収された | p.29 | 14分 | |
第2章 義父、ヘンリー・ミンツバーグ教授 | p.53 | 8分 | |
第3章 ランチタイムから始めよう | p.67 | 17分 | |
第4章 芽生え始めた,小さな変化 | p.95 | 10分 | |
第5章 そして、キャリアや人生も変わる | p.111 | 12分 | |
終 章 対話によって、深い内省を促す | p.131 | 16分 |
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