他のビッグクラブが大金を使って有名選手を他クラブから獲得しチームの強化を試みているなか、FCバルセロナは下部組織で育成した選手の活躍によって支えられている。
勝利か、育成かというジレンマはサッカー指導者の悩みである。こうしたジレンマをどのように乗り越えているのか。FCバルセロナの人材育成術を監督やスタッフ、選手たちのインタビューを交えて紹介している。
サッカー選手を育てたい親だけでなく、人材教育に広く応用できる教訓も含まれている。
バルセロナの人材育成で大切にされている重要な点は以下の通りである。
①競い合わせることが、才能を伸ばす最高の方法という考えのもと、選手の試合出場機会を大事にしている。時には試合結果よりも、控え選手の出場を優先させる。
②勝敗そのものより、競争することを大事としている。選手のパフォーマンスを出し切ることを真の勝利としている。
③サッカー選手を育てるという以前に、子供の人格を健全に発達させることを目的にしている。
1968年生まれ。FCバルセロナ「カンテラ」テクニカルディレクター FCカンブリルスのインファンティルチームを監督し、同市内のベテランス・サッカースクールに勤務。その後、レウス・デポルティウと契約した。 FCバルセロナのオブザーバーとして、当初タラゴーナ県、次にカタルーニャ州全域を担当。2002年、バルサの下部組織のスタッフとなる。 アレビンBを2シーズン率い、2008年からはインファンティルBを監督している。また、カタルーニャサッカー協会のコーチングスクールで教師を務めている。
週刊 ダイヤモンド 2011年 12/3号 [雑誌] スポーツライター 青島 健太 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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監訳者による解説 | p.1 | 18分 | |
まえがき | p.30 | 5分 | |
第1章 FCバルセロナの指導理念を実践する現役の指導者たち | p.47 | 41分 | |
第2章 カンテラが生んだスター選手たち | p.115 | 36分 | |
第3章 経験者が語るFCバルセロナの育成論 | p.175 | 38分 | |
第4章 子どもをサッカー選手にしたい親たちへ | p.237 | 10分 | |
第5章 教育者が子どもに与える影響 | p.253 | 7分 | |
あとがき | p.265 | 3分 |
バルセロナと日本のプロ野球の巨人は、雲泥の差。
2011-12-26
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