なぜ「円高・円安」に一喜一憂しなくてはならないのか?
そもそも「通貨」とは何なのか?
これから1ドル50円時代が来ると説き、その理由とこれまでの通貨の歴史を振り返る1冊。基軸通貨を巡る国家の興亡から、リーマンショック後、世界の基軸通貨はどのような方向に向うのかが書かれています。
円ドル関係は1ドル50円が妥当である。その理由は次の2つである。
①ドルの過大評価が修正される力学はもはや抗いがたい。
グローバル時代の到来が基軸通貨体制の土台を突き崩しつつある。
この流れは、日本に何があろうと無関係に動き続ける。
②隠れ基軸通貨たる円は、簡単に手放せない構図ができている。
日本は世界最大の債権大国である。成長はできなくなったが、蓄積はある。
円キャリートレードによるジャパン・マネーの流れの影響力は大きい。
著者 浜 矩子
1952年生まれ。同志社大学大学院ビジネス研究科教授 1975年三菱総合研究所入社以後、ロンドン駐在員事務所長兼駐在エコノミスト、経済調査部部長などを経て、2002年より現職。専攻はマクロ経済分析、国際経済。 国内外のメディアに登場。同時に政府の金融審議会、国税審議会、産業構造審議会の委員などを務める。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日経ビジネス |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに ―通貨を知ることは、世界経済を知るということ | p.3 | 5分 | |
第1章 我々はなぜ、通貨の動きに一喜一憂するのか?―「一ドル五〇円」に向かいつつある世界にて | p.27 | 17分 | |
第2章 基軸通貨を巡る国家の興亡―世界経済を支配するのもラクではない | p.59 | 33分 | |
第3章 通貨の「神々の黄昏」―「まさか」の連続が世界を震撼させた | p.121 | 23分 | |
第4章 これからのドル、ユーロ、そして円と日本―基軸通貨なき時代はどのように進んでいくのか? | p.163 | 19分 | |
終章 来るべき「二十一世紀的通貨」のあり方とは? | p.199 | 12分 |