堀場製作所の社長が、京都企業の経営の特色とその歴史的背景を紹介している。デフレ、円高という製造業にとって厳しい環境の中で、なぜ京都企業の業績が良いのかを解説する。
デフレ、円高により製造業の経営環境が悪化している。しかし、このような状況にあっても、京都の企業は高収益を生み出すことに成功している。京都の企業が高収益を上げられるのは、独創的な製品を持ち、各々の市場で優位を保っているからである。
京都企業には業種が違っても、以下の共通した特色がある。
①自らのビジネスにおいては独創性を重視する。
②昔から一流の職人を大事にし、付加価値の源泉が職人に存在すると考える。
③自助独立の考え方と、皆で1つの方向に向かっていく精神が重視される。
こうした特色が、独創的な製品を生み出す土台になっている。
著者 堀場 厚
1948年生まれ。堀場製作所 代表取締役社長 1972年、堀場製作所に入社。専務などを経て、1992年、代表取締役社長。フランス発のブランドをグローバルに展開してきた実績や、日仏両国の技術・人財を融合させる経営、試薬生産拠点の拡張による雇用創出などが評価され、フランス政府より、1998年に「国家功労章」を、2010年に「レジオン・ドヌール勲章」を受章
経済界 2011年 12/20号 [雑誌] |
週刊 ダイヤモンド 2011年 11/19号 [雑誌] 丸善 丸の内本店「松丸本舗」売場長 宮野 源太郎 |
TOPPOINT |
日経ビジネス |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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序章 バブル崩壊で京都の企業は | p.21 | 9分 | |
第一章 不況時こそ京都式経営 | p.35 | 16分 | |
第二章 見えない資産の価値 | p.61 | 26分 | |
第三章 「人財」の育て方 | p.103 | 45分 | |
第四章 京都式バランス経営の秘密 | p.175 | 20分 | |
第五章 京都式がまだまだ飛躍する理由 | p.207 | 12分 | |
あとがき | p.226 | 3分 |
日本の企業がガラパゴスって言われてもいいんじゃないの?
何でも全部、グローバル基準ってどうなのよ、 ガラパゴスになるには独自の文化が育つ土壌があって、 それが、付加価値で存在価値になる「場合」もある。と思う ※ただし、一流の付加価値ならね!
2012-01-28
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