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2012/01/18更新

危機を超える経営―不測の事態、激変する市場にどう対応するか

309分

3P

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日本企業の再飛躍の条件とは何か

リーマンショック、大震災といった危機を乗り越え、業績を急回復させた企業は何をしてきたのかを分析している。サムスン、日本電産、ユニ・チャーム、日産、コマツなどの事例をもとに、停滞する日本企業の活路を提案している。

危機にどう対処し、どう克服するかは、組織や人が存続するために欠くことのできない英知である。この英知を如何にして培い、磨き上げるかが、今まさに問われている。本書はこの基本テーマに応えるものである。

超短要約

大震災に見た未知の企業競争力として、2つの共通点が挙げられる。

第一に、過去の経験を深く内省していることである。危機時に優れた意思決定をした企業の多くは、過去の過ちや反省を踏まえた行動をとっていた。

第二に、本部と現場における「共振化」である。震災時の「裏舞台」は、取りも直さず平時に構築されたものだ。日頃の積み重ねが、危機時の迅速で柔軟な対応に繋がる。

つまり、経営力を現場力に結びつけることが、危機を超える経営である。

著者 伊藤 邦雄

1951年生まれ。一橋大学大学院商学研究科 教授 1984年一橋大学助教授。1987~88年スタンフォード大学フルブライト研究員。1992年一橋大学教授。1996年商学博士(一橋大学)。2002~04年一橋大学大学院商学研究科長・商学部長。2004~06年一橋大学副学長。 現在、一橋大学大学院商学研究科 教授。 通産省通産研究所特別研究官、公正取引委員会・持株会社検討委員会委員、大蔵省証券取引審議会委員、日本証券アナリスト協会証券アナリスト試験委員、税理士試験試験委員などを歴任

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 危機にどう立ち向かうか p.1 28分
第1部 危機耐性力 p.39 71分
第2章 リーマンショックが残した爪あと p.39 15分
第3章 いかにして危機を乗り越えたか p.59 26分
第4章 危機を素早く感知する p.95 12分
第5章 高速回転する p.111 9分
第6章 危機意識を熟成する p.123 10分
第2部 危機進化力 p.137 86分
第7章 もうひとつの深刻な危機 p.137 15分
第8章 超ものづくり高付加価値モデル p.157 15分
第9章 新興国最適化モデル p.177 32分
第10章 差異恒常化モデル p.221 25分
第3部 リーマンショック、構造的危機、大震災を超えて p.255 54分
第11章 危機突破の行動原則 p.255 26分
第12章 大震災に見た未知の企業競争力 p.291 28分

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