デル・ピエーロ、アルベルティーニ、サッキ、モラッティなどの証言をもとに、ザッケローニがどういった人物か、その指導はどのようなものかを知る。
ザッケローニが、ゼロからスタートしたキャリアを紹介しながら、その本質に迫る1冊。サッカーファンならずとも、そのドラマを楽しめる。
「守備的なチームも攻撃的なチームも作りたいとは思わない。私が欲しいのはバランスだ」
ザッケローニは、サッカーの戦術において攻撃と守備のバランスを重視する。彼のキャリアを振り返れば、この「バランス」という言葉こそが人間ザッケローニを象徴する言葉である。
ゼロからキャリアを切り開いたパイオニア、進歩的な戦術家、優れたマエストロ、対話型のリーダー。彼はそのどれでもあると同時に、そのどれだけでもない。一見、個性に欠けるように見えるとしたら、それはすべての側面が高いレベルでバランスしているからである。
著者 片野道郎
1962年生まれ。ジャーナリスト・翻訳家 サッカー専門誌を主な舞台に、ピッチ上の出来事からその背後にある社会・経済・文化まで、イタリアサッカーの魅力と奥深さをディープかつ多角的に伝えている。
著者 アントニオ・フィンコ1958年生まれ。ジャーナリスト テレビ局「イタリア7」記者として、92年からザッケローニ率いるヴェネツィアを担当。95年からはウディネーゼを追い、全国ネット局「テレモンテカルロ」に移籍後もその快進撃を見届ける。 現在は「メディアセット」契約記者。2001年に出版した初の著書『Il ladro di stelle』で、イタリア有数の文学賞「プレミオ・バンカレッラ」スポーツ部門優秀賞を受賞。02年にはイタリアでベストセラーとなったパオロ・ロッシの自伝『Ho fatto piangere il Brasile』(ブラジルを泣かせた男)を手がける。
日本経済新聞 スポーツジャーナリスト 二宮 清純 |
週刊 ダイヤモンド 2011年 12/3号 [雑誌] スポーツライター 青島 健太 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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イントロダクション 現在、そして未来へ | p.3 | 11分 | |
第1章 ロマーニャの常勝監督 | p.31 | 12分 | |
第2章 セリエBの洗礼 | p.49 | 27分 | |
第3章 栄光の時代 | p.89 | 41分 | |
第4章 空回りする歯車 | p.151 | 44分 | |
第5章 3人の監督が見たザッケローニ | p.217 | 15分 | |
第6章 ザッケローニとの対話 | p.239 | 15分 | |
エピローグ ウオモ・ディ・エクイリブリオ | p.261 | 5分 | |
あとがき | p.269 | 3分 |
「バランス」という言葉こそが人間ザッケローニを象徴する言葉である。つまり、自分を客観的にみて、バランスを取ることが大事なのかな。
2011-11-22
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