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宇宙に存在するものなら自らの手で生み出すことができる

ジョブズは5歳の時、シリコンバレーに引っ越し、電子キットの組み立てを教わる。
「組み立てることで、製品の内部がどんな構造になっているかを理解できるようになった。機器の仕組みが分かると、なぜそれが動くのかという原理も分かってくる。だけどそれより大切なのは、この宇宙に存在するものなら自らの手で生み出すことができるという感覚が養われたことかもしれない。」

これで世界が変わる訳じゃない。変わらないんだ

2004年、ジョブズは膵臓がんで医者から「身辺整理をしろ」と通達される。
「つまり死に支度をせよと。子供たちに10年かけて伝えようと思っていたことを数カ月ですべて伝えろということだ」
幸い彼は生還したが「世界を変える」という口癖は変化した。
「これで世界が変わる訳じゃない。変わらないんだ。」
その代わり「世界をよくすることはできる」と言うようになった。
人間には一対一で10年かけてしか手渡せないものがあることを実感したのだろう。

毎日18時間働いた。みんなそれを楽しんでいた

マック誕生20周年の時に彼はこう話している。
「僕を含め、マックの開発チームの連中はあの時がキャリアの絶頂だったと言うだろうね。僕らは毎週7日間、毎日18時間働いた。2年間ずっと、いや、3年かも。でもみんなそれを楽しんでいた。」
輝かしい成功の影にはこの激務がある。極限が局面を開くことも事実であり、人生の一時期の極限状態は力強いキャリアになる。

それが生きがいなんだ。人生のほとんどを賭けてきた

一時アップルを追放されたジョブズが復帰した時、パソコン以外に40種類もの製品が存在していた。ジョブズは社員に、
「この製品はどんな客が買うのか?」などと質問したが誰も答えられなかった。

ジョブズは製品を4つに絞り込む。
「大きな利点が分かった。優れた人材が揃ったチームをすべての製品に投入できるようになった。私自身も全ての製品に注意を払えるようになった。」

優れた製品が生まれない理由はつくり手が自分の製品を愛していないからだ。彼は製品を徹底的に絞り込み、そこに優れた人材を投入し「開発者の愛の結晶」をつくり上げた。アップルの業績は急速に回復、「数カ月しかもたない」と言われたキャッシュフローも潤沢になった。

僕らならできる

人生には楽観が欠かせない。iPod miniの販売をやめてiPod nanoの開発を構想した時も彼は楽観的だった。
「僕らならできるだろうと思ったんだ。」
iPod nano発表の日、彼は「これは世界中のどんな企業にもつくれない」と自慢したが、その自信は「楽観、苦闘、完成」のサイクルから生まれたものだ。「悲観、傍観、無為無策」のスパイラルからは何も生まれない。