「私が義務と期待に応えることができなくなる日が残念ながらやってきた」という遺言めいたメッセージを残し、アップルCEOを電撃辞任したスティーブ・ジョブズ。現代の創造主は、私たちに何を与え、伝えたかったのか。
その交渉力やプレゼンテーション力に目を奪われがちなジョブズを、死生観や家族といったプライベート、劣等感や自信といった心理面も含めたトータルな面から追う。ジョブズの新たな一面が垣間見え、日頃の仕事に気づきを与えてくれる一冊。
「マック開発の時、僕らは毎週7日間、毎日18時間働いた。2年間ずっと。でもみんなそれを楽しんでいた。」
輝かしい成功の影にはこの激務がある。
ジョブズは製品を徹底的に絞り込み、そこに優れた人材を投入し「開発者の愛の結晶」をつくり上げ、アップルの業績は急速に回復させた。
彼は5歳の時に電子キットの組み立てを経験した時から、この宇宙に存在するものなら自らの手で生み出すことができるという感覚を養っていた。
著者 桑原 晃弥
1956年生まれ。経済・経営ジャーナリスト。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
BRUTUS (ブルータス) 2012年 1/15号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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仏教には初心という教えがある―人生の展開 | p.19 | 13分 | |
今日は素敵なことができたと思いながら眠れ―人生の充実 | p.47 | 11分 | |
毎日18時間働いた。それを楽しんでいた―人生と闘志 | p.71 | 13分 | |
目標は金持ちになることではなかった―人生と誇り | p.99 | 10分 | |
最初の電話のような可能性をつくる―人生と創造 | p.121 | 13分 | |
探し続けろ。妥協はだめだ―人生と確信 | p.149 | 10分 |