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2011/12/19更新

民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)

  • 内田 貴
  • 発刊:2011年10月
  • 総ページ数:237P

178分

8P

  • 古典的
  • トレンドの
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  • すぐ使える
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  • 事例が豊富な

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生活やビジネスにおいて重要な役割を持つ民法を学ぶ

民法という日本の法体系の中心に位置する法律の中核部分が、制定以来100年余りを経て、初めて大きく改正されようとしている。経済活動をゲームに例えるなら、民法はそのゲームの基本的なルールを定めている法律である。
買い物は「売買」、部屋の貸し借りは「賃貸借」だというのは、民法が定めているからである。買い物のトラブル、部屋を借りた時のトラブル、お金を貸した時のトラブルについて、基本ルールはすべて民法の中にある。民法は重要な法律である。

今回の民法改正は、広い意味での経済活動に関わるルール「契約法」に関する部分が対象となっている。民法研究の第一人者が、今回改正の要点をわかりやすく紹介している。

超短要約

民法では取引を、贈与、売買、賃貸借、消費貸借など13の類型を用意し、それぞれの類型ごとに権利義務のルールを置いている。現代の経済活動においては、100年以上前に定められた13種類の類型に収まりきらない新しい契約が出現している。
これら新しい契約は、13の類型や取引慣行、民法の一般条項から類推してルールを導いている。過去の類推事例を用いて、新しく民法の類型に追加すれば、法的判断の安定化と効率化につながることになる。

民法の改正が必要な理由のもう一つは、市場が国境を越えて拡大したことにより、契約法の国際統一、共通化が求められていることによる。国際的な法形成も「外交」であり、世界各国は、法形成にしのぎを削っている。

著者 内田 貴

1954年生まれ。法学者 法務省経済関係民刑基本法整備推進本部参与 民法(債権法)改正検討委員会事務局長 東京大学法学部教授を経て、2007年10月より法務省経済関係民刑基本法整備推進本部参与。債権法改正作業に携わり、「民法(債権法)改正検討委員会」の事務局長を勤める。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 一〇〇年ぶりの見直し p.7 8分
第2章 民法とは?契約法とは? p.21 17分
第3章 市場と民法 p.49 18分
第4章 日本民法の生い立ち p.79 20分
第5章 国民にわかりやすい民法 p.113 22分
第6章 民法の現代化 p.149 40分
第7章 市民のための民法をめざして p.215 12分
おわりに p.235 2分

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