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2011/11/28更新

書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)

133分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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いい文章とは

いい文章とは、以下の2つの要件を満たすものである。

「独自の内容」+「伝わる表現」

内容、表現ともに借り物ではなく、自分自身のものでなければならない。自分というパーソナリティを形成している体験こそが文章の源泉になる。作文は記憶化された自分自身を引き上げて言葉にする作業である。
そして、いくら自分にしか書けない文章でも、内容が伝わらなければ意味がない。

何を書けばいいのか

書く事が思いつかない時には、具体的に描写しやすく、書き進めやすい題材を選べば良い。それには「思う」ことより「思い出す」ことをすれば良い。

ex.
思う  :さびしい、孤独感、一年の反省、人間の不幸、街のあかり
思い出す:暮れも押し詰まったころの祖父の訃報、親戚一同でやる暮れのそば打ち

感想を書くのではなく、その時の状況を再現して報告するつもりで書くと伝わる。

描写力をどうつけるか

見た事をしっかり伝えるという目的意識を持つと良い。その自覚があれば、五感がいきいきと働く。そうすれば風景にしろ何でも脳に焼き付けることが可能となる。思考や感情は目的意識の産物である。

自分はなぜそう思ったのか、どうしてそう感じ取ったのか、その場でもやもやと浮かび上がった自分の言葉を書く。好奇心が自分の言葉をもたらす。

描写するとは、自分とその物との関係性を確認する作業である。文章とは人と人、人と物、人と自然といったそれぞれの関係をどう描くか、それが最大のポイントとなる。

観察力をどう養うか

人の表情や自然の姿でまず押さえなければならないのは、その特徴である。形状、性質、色合いはどうか。その際、全体より部分、部分よりさらに細部をクローズアップして実態を描けば良い。

説明はいらない

大切な場面では、描写できるのに説明で簡単にすませるのはやめる。

独自の視点で描くにはどうすれば良いか

見方・視点は「納得」「共感」「驚き・不思議」の3つのファイルに分け、新聞や雑誌、本に登場する人の話で、それらに該当するものがあれば切り抜いたり、コピーしてファイルに収める。この作業でファイルの内容は印象に残り、一層記憶される。

伝わる文章を書くには

・人+物(事物)で書く
・物の代わりに情景を書くのも効果がある
・そのときの状況や場面を提示する
・人や物、自然との関係性をわかるように書く
・五感を使う。特に視覚の影響が強いので5分間目を閉じて、耳を澄ますのも効果的
・感動した場面と状況を、一つ一つ思い出して描く
・人物を描く場合、キャラクターを描く
・やさしい普通の言葉を使う