日本を代表するデザイナーである原研哉氏が、日本の美意識について考え、それにもとづくデザインについて語っています。著者自身の参加するプロジェクトの紹介などを通じて、これからの車、家、観光のあり方について、考えを述べている。
この国を繁栄させてきた資源は、繊細、丁寧、緻密、簡潔にものや環境をしつらえる知恵であり感性である。こうした文化の根底で育まれてきた感覚資源はお金で買うことはできない価値である。
ものの生産においては、量より質へと、はっきり重心をシフトしていくことを考えなければならない。工業生産と同時に、恵まれた自然環境にも目を向け、サービスやホスピタリティの局面にも資源としての美意識を振り向けていくことが重要である。美意識を資源とすることで、経済文化の新しいステージに立つ事ができる。
著者 原 研哉
1958年生まれ。グラフィックデザイナー 日本デザインセンター代表 武蔵野美術大学教授 「RE DESIGN」や「HAPTIC」など、独自の視点で企画した展覧会を通して日常や人間の諸感覚に潜むデザインの可能性を提起。長野五輪の開・閉会式プログラム、愛知万博公式ポスターをデザイン。 2002年より無印良品のアドバイザリーボードメンバー。東京ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、原弘賞、世界インダストリアルデザイン・ビエンナーレ大賞など内外で受賞多数。
日本経済新聞 福井県立大学特任教授 中沢 孝夫 |
週刊 東洋経済 2011年 11/12号 [雑誌] |
エコノミスト 2012年 1/10号 [雑誌] 東京大学大学院教授 浜野 保樹 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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序―美意識は資源である | p.1 | 4分 | |
1 移動―デザインのプラットフォーム | p.9 | 15分 | |
2 シンプルとエンプティ―美意識の系譜 | p.41 | 18分 | |
3 家―住の洗練 | p.79 | 17分 | |
4 観光―文化の遺伝子 | p.115 | 23分 | |
5 未来素材―「こと」のデザインとして | p.163 | 21分 | |
6 成長点―未来社会のデザイン | p.207 | 16分 | |
あとがき | p.241 | 2分 |
日本の美意識「こそ」資源である。
ってどうなんでしょう? 日本の美意識「も」資源だと思うんだよね! 色々な良い文化を持ってる国があると思うんだよね 皆互いの個性を認め合おうよ
2012-01-28
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