毎日の仕事をさばくだけでは、これからは乗り切れない。企業風土や体質改革を専門にするコンサルタントが、激変の時代に必要な能力とは何かを説き、これからのリーダーにとって必要なことを説明している。
変化が激しい時代にあっては、これまで通りの仕事のやり方では成果は上がらない。右肩上がりの時代には、ビジネスもシンプルでやる事が決まっていたため、仕事を効率的にさばくことが重視された。しかし、これからは「考える力」を身につけ、変化に対応する能力が求められる。
そのためには、まずその仕事のそもそもの目的と意味を問いかける姿勢が大切である。その上で、事実に基づき判断し、何が一番必要とされているかを明確に判断することである。
著者 柴田 昌治
株式会社スコラ・コンサルト プロセスデザイナー代表 大学院在学中にドイツ語語学院を始め、30代の頃はNHKテレビ語学番組の講師を務める。ビジネス教育の会社を設立後、80年代後半から企業風土・体質改革のコンサルティングに取り組む。 変化を妨げている価値観を変えながら変革のプロセスをつくり込んでいく「プロセスデザイン」というやり方が特徴。社員が主体的に人と協力し合っていきいきと働ける会社をめざし、社員を主役にする「スポンサーシップ経営」を提唱、支援している。
エコノミスト 2011年 10/25号 [雑誌] 獨協大学教授 森永 卓郎 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 3分 | |
第1章 「さばく力」が「考える力」を空洞化させる | p.15 | 15分 | |
第2章 「仕事上の常識」という制約条件 | p.41 | 23分 | |
第3章 「脳」の自立に必要な経営環境 | p.81 | 15分 | |
第4章 「考える」ことの質を問い直す | p.107 | 18分 | |
第5章 日本的な知力を生み出す | p.139 | 19分 | |
第6章 チームイノベーションへの展開 | p.173 | 19分 |
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