農業問題が解決できないのは、「世界で食料が余っている」という事実から目を背けているからだ。真の問題は食料価格が安くなり、農家が儲けられなくなったことにある。自由化問題も含めた議論に一石を投じる書。
農業問題の根源は、その生産過剰である。
世界的な食料過剰時代に日本の農業が進むべき道は、収益率の高い野菜栽培と畜産を中心にブランド化を進め、オランダ型で中国や東南アジアへの輸出を増やすことである。TPPはまたとないチャンスである。
著者 川島 博之
1953年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科准教授 専門は、環境経済学、システム農学。 2011年11月には行政刷新会議ワーキンググループ(提言型政策仕分け)の評価者を務める。東京大学生産技術研究所助手、農林水産省農業環境技術研究所主任研究官、ロンドン大学客員研究員などを経て、現職。
週刊 東洋経済 2011年 9/17号 [雑誌] |
日本経済新聞 経済金融部次長 山崎 浩志 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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食料危機は訪れない | p.3 | 30分 | |
食料は過剰生産されている | p.55 | 13分 | |
生産過剰が農業問題を引き起こす | p.78 | 24分 | |
地方を重視した農業 | p.120 | 18分 | |
競争力がない日本の農業 | p.152 | 21分 | |
これからの日本の農業を考える | p.188 | 25分 |
環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Partnership) 加盟国の間で…
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原発問題以後、海外に対する日本のブランド力はどうなっているのか。ウクライナは輸出が復活しているというが。
2011-12-26
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