法則1 ハピネス・アドバンテージ(幸福優位性)
幸福感や楽観主義は、優れた成果をもたらす。幸福感そのものが競争力の源泉となる。この力を「ハピネス・アドバンテージ」と呼ぶ。人は幸福感を覚え、ポジティブな感情の時に、より思慮深く、創造的になる。
法則2 心のレバレッジ化
マインドセット(仕事の捉え方)は、仕事の成果に影響を及ぼす。仕事には「勤め」「専門職」「天から与えられた使命」という3種類の捉え方がある。勤めだという人は、仕事は単に作業であり、給料のために働いているだけである。
専門職と考える人は、技能を高めてさらに成功したいと考えている。仕事に時間やエネルギーを投じ、良い仕事をしたいと考える。
天から与えられた使命と思える人は、仕事そのものが目標となる。仕事にやりがいを感じ、良く働き、良い成果を上げる。
自分がやっていることにどんな意味や喜びがあるか考えれば良い。
法則3 テトリス効果
テトリスの中毒になると何を見ても4つの形でできているように見える。こうした効果をテトリス効果と呼び、思考や行動が1つのパターンにはまる。しかも、大抵がネガティブなパターンである。
ネガティブな面を探すという習慣は、大きな損失につながる。創造性をつぶし、ストレスを増やし、モチベーションを下げることになる。
法則4 再起力
成功している人は、逆境を単なる障害とは思わず、さらに発展するための踏み石と考える。
法則5 ゾロ・サークル
「怪傑ゾロ」は強くなるために、老剣士から修行を受けた。老剣士は土の上に小さな輪を描き、輪の中で何時間もゾロを闘わせた。小さな輪の中での動きを習得すると、やがて老剣士を打ち負かせるまでになった。
大きな目標を達成するにはこのコンセプトが良い。まず努力する範囲を狭くし、その努力が意図した通りの効果を上げているかを確認する。次第に円を拡大していく。
法則6 20秒ルール
人が良い方向へ変化するカギは望ましい行動の習慣化にある。 習慣化には「毎日少しずつの努力」が必要である。
著者はこれを試すべく、毎日ギターを練習することにしたが、最初失敗する。ギターはクローゼットにあり、取り出すのに20秒しかかからない。しかし、たった20秒が努力の抑止力になっていた。ギターをリビングの真ん中に置くことで、新しい生活習慣を作ることができた。
法則7 ソーシャルへの投資
人は試練とストレスに見舞われると、自分の殻の中に閉じこもりがちである。しかし、成功しているほど、友人、同僚、家族との人間関係を大事にして、それを推進力としている。
ある研究では、チームの業績の良さはメンバーが互いにどう思っているかに影響されるとの結果が出た。つまり、人間関係に投資すれば、仕事の成果が上がる。