MBQとは
マネジメント・バイ・クエスチョン(MBQ)とは、質問を使って組織のマネジメントを促進し、自律的に成果が出せる組織をつくる手法である。「指示命令」ではなく、「質疑応答」によってマネジメントを行うものである。
MBQの効用
①意外な情報が聞ける。
②質問者(上司)の興味・関心・意図を伝えることができる。
③質問した相手(部下)に考えさせることができる。
質問によって、上司の意図を伝え、部下に問題の解決策を考えさせ、組織の思考力を高めていくことができる。
MBQのやり方
とにかく「これ、なんで?」と訊く。
・部下を掌握するための場合
①仕事は予定通りに進んでいる?
②どんな問題(心配)を抱えている?
③私(上司)ができることはない?
・部下の提案の質を高めるための質問
①その目的は何?
②他にどういう手がある?
③デメリット(リスク)はない?
・事件に手際よく対処するための質問
①何が起こった?
②何がもとでそうなった?
③どうするのがベストなの?
質問は3つ行い、それぞれ次のような構成にする。
①問題を把握して、解決の端緒を見つけるための質問
②問題の本質や解決の方向性を導き出すための質問
③解決や実現に向けて一歩踏み出すための質問
ここで大切なことは「答えを誘導しない」ことである。
質問力を高めるテクニック
①部下を観察し、質問をするタイミングに気をつける。
②相手に対する興味や関心を持ち、その思いを伝える。
思いは表現の仕方に表れるので、話し方、口調、声のトーンなどに気を配る。
③質問に対する答えを焦らずに相手を待つ。