最初は無料で商品を提供しながら、最終的には利益を得ようとする「無料ビジネス」
なぜ、このような手法が社会的に求められるのか?
『スタバではグランデを買え!』でお馴染みの、吉本佳生氏が、わかりやすい無料ビジネスの仕組みと本質を説明する。
共同購入型クーポンや電子書籍ビジネスなど最近のビジネス事例もわかりやすく解説されている。
無料ビジネスとは、最初に何かを無料で提供しながら、全体として利益を追求するものである。無料にする目的は、実質的な値引きとファイナンス(貸付)機能による販売促進にある。
何かを無料で提供する時に顧客情報や顧客との接点を取得し、それによって顧客に応じた価格設定を行う。全体として採算が取れるように価格戦略を考え、その一部に無料を組み込むことが大切である。
無料ビジネスは消費拡大に適した戦略であり、消費不況において期待される手法である。
著者 吉本 佳生
1963年生まれ。経済学者 住友銀行勤務を経て、名古屋市立大学大学院経済学研究科満期退学。広島市立大学と南山大学での専任教員を経て、2009年4月からフリーランスになり、著述業を中心に活動。専門は金融経済論、生活経済学、国際金融論など。
週刊 東洋経済 2011年 10/22号 [雑誌] |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 10/18号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.7 | 3分 | |
第1章 無料ビジネスとは?―2タイプのコーヒー無料から考える | p.13 | 14分 | |
第2章 共同購入型クーポンvs.無料ビジネス―生き残るのは? | p.37 | 18分 | |
第3章 TDLとUSJのアトラクション無料―入場料金値上げとの関係 | p.69 | 22分 | |
第4章 予算制約vs.時間制約―消費者のどこをまず狙うか? | p.107 | 16分 | |
第5章 ケータイと無料ビジネス―本質は個人向けファイナンス | p.135 | 23分 | |
第6章 消費不況と無料―無料ビジネスが日本経済を救う? | p.175 | 22分 | |
第7章 電子書籍と無料ビジネス―期待はずれに終わりやすい理由 | p.213 | 13分 | |
おわりに | p.235 | 2分 |
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ただほど恐ろしいものはない。
2011-12-26
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