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2011/11/25更新

日本人の9割に英語はいらない

  • 成毛眞
  • 発刊:2011年9月
  • 総ページ数:236P

177分

7P

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英語を勉強する人の特徴

・頭の悪い人
・想像力の無い人

何の必要性もないのに懸命に英語を暗記する人は、頭がいいとは言えない。英語は何かを表現するための手段であり、英語を習得すること自体が目的となってしまったら、薄っぺらな人間になるだけである。

本当に英語が必要な人は1割だけ

海外支店へ転勤になった人か、取引先が海外の企業に務める人、もしくは国内で外国人向けのサービスを直接提供する人などしか英語を使う場面は無いだろう。
外務省の海外在留邦人統計、外資系企業などのデータから数学的に計算すると、英語を必要とする日本人は約10%である。
外資系企業でも、本当の英語力を求められるのは本社の上部とやり取りをする経営陣で、全社員の割合からすれば3%である。

強迫観念を振り払え

英語を話せないからと日本人が劣等感を抱く必要は無い。表現力豊かな独自の言語を使っているという誇りを持ってよい。
安易にアメリカに染まっている場合ではない。自国の優れた部分を見つけ、それを世界に向かってアピールする方が、海外で通用する真の国際人になれる。英語以上に、自国の歴史や文化を知っている方が重要なのである。

英語崇拝の問題点

英語を社内公用語にする流れがあるが、愚かな選択である。20代・30代は仕事で覚えなければいけないことが山ほどあるのに、英語の勉強に時間を取られたら、肝心の仕事が疎かになる。ビジネスマンとして基礎体力を付けなければいけない時に、英語という余計なことに時間を使っていると、生涯仕事ができないビジネスマンで終わってしまう危険性がある。

また、言語教育は国の根幹に関わる問題である。無意識のままに他言語を教育されるのは侵略されるのを許すのと大差ない。日本はアメリカの51番目の州だという皮肉を言われている。アイデンティティを壊されないために、もう少し英語教育に慎重になるべきである。

英語を学ぶのは最後でいい

英語はコミュニケーションの手段のひとつである。言語ができても、思想や哲学までは養えない。コミュニケーションは、やはり思想や哲学、知識があってこそ上手くなるものである。
道具としての英語は本当に必要な10%の人たちはもっと自覚して勉強するべきであり、必要でない人は書物や芸術作品、音楽、芝居等を通して本当の学びを得るべきである。

海外で通用するグローバルなビジネスマンに求められること

英語を勉強しなければいけないという強迫観念にとらわれている人は、無批判に欧米人の考えを受け入れ、伝統文化やアイデンティティを損なう危険がある。
今日本人に必要なものは、日本という母国を深く知り、自分なりの考えをしっかりと持ち、日本語でしっかりと伝えられる日本人力である。