ソフトバンクにて海外ベンチャーキャピタルとの折衝、事業企画を担当した経験を持ち、自身でケニアのITベンチャーへの投資事業を行う著者が、アフリカビジネスの最前線を語る。
中間層の台頭による消費市場の拡大、携帯や金融の急速な普及など、資源国という側面以外のアフリカ経済を知ることができる。アフリカにおける起業家の話など、海外における新規ビジネスという視点を得るにも良い1冊。
近年のアフリカ市場には以下の特徴がある。
・中間層の台頭により消費市場が拡大している。
・消費市場の拡大に伴い、必ずしも資源依存度が高い訳ではなくなっている。
・携帯や金融が拡大しており、グーグルなども起業家支援を行い、注目している。
・中国やインド、韓国などが猛烈な勢いで市場に進出している。
・日本企業は撤退傾向にあり、遠い国になっている。
・一方で日本は過去の膨大なODAによって、評価されている。
・援助から投資への流れが始まっており、自立を促す経済活動が行われている。
・PEファンドが殺到し、現地の中小企業のビジネスへの投資が行われている。
・BOPの枠組み以外でも携帯通信や金融セクター等で市場は動いている。
著者 芝 陽一郎
1972年生まれ。株式会社アイスリーデザイン代表取締役 野村総合研究所にて金融システムコンサルタントとして勤務後、ソフトバンクにて海外ベンチャーキャピタルとの折衝、事業企画を担当。当時ソフトバンクグループ会社内の最年少役員。 その後、複数のIT企業の役員を歴任。2009年6月より東アフリカ・ソーシャルベンチャープロジェクト合同会社(現・ケナーコ株式会社)にてケニア共和国のITベンチャーの投資事業を展開中。
週刊 ダイヤモンド 2011年 9/10号 [雑誌] |
週刊 ダイヤモンド 2011年 10/8号 [雑誌] 中央大学商学部教授 井上 義朗 |
日本経済新聞 同志社大学教授 峯 陽一 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 地球上最後の市場アフリカ | p.1 | 24分 | |
第2章 成長を後押しするICTと金融 | p.41 | 29分 | |
第3章 アフリカ市場に挑むアジアの国々 | p.89 | 17分 | |
第4章 アフリカの偉大なアントレプレナーたち | p.117 | 23分 | |
第5章 アフリカに殺到するPEファンド | p.155 | 24分 | |
第6章 アフリカ市場の可能性 | p.195 | 26分 |
ベイス・オブ・ザ・ピラミッド(base of the pyramid) 世界の中で、所得が最も低い…
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