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2011/09/08更新

論点思考

188分

8P

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論点思考とは

問題解決は仕事で成果を上げる際に重要である。しかし、そもそも問題の設定を間違えていたら、その問題を解いても成果は得られない。問題を解く前に、問題のように見えるものから、真の問題「論点」を設定するプロセスを「論点思考」という。

論点の中でもゴールとなる最上位の概念を「大論点」と呼ぶ。大論点の下には、大論点を解決するべき点や問題がいくつもあり、これらを「中論点」「小論点」と呼ぶ。

大論点を意識しつつ、中論点、小論点を把握することこそ、ビジネスパーソンに最も必要とされる能力である。

論点思考では4つのステップを踏む。

①論点候補を拾い出す
②論点を絞り込む
③論点を確定する
④全体像で確認する

これらは、時と場合に応じて、必要なステップをいくつか使い、順番も行ったり来たりする。


論点候補を拾い出す

論点を設定するのに大切なことは、現象や観察事実を論点と間違えないことである。一般的に問題点と呼ばれているものの多くは、現象や観察事実であって、論点でないことが多い。

ex.経営不振のレストランの場合
現象・観察事実:味がまずい、場所が不便、駐車場がない、価格が高い、態度が悪い
論点:価格の割にまずいので、リピート客が来ない等

目に見える現象の奥にある真の問題、つまり論点に気付くことが大切である。この場合、その店「特有」の論点に気付かなければならない。


論点を絞り込む

論点を絞り込む際に大きなポイントは次の通りである。

①仮説を使って当たりをつける。
②次に実行可能かを考え、解決した時の効果を考える。
③容易に実行でき、実行すると大きな効果が表れるものを選ぶ。


論点を確定する

論点を確定するポイントは次の通りである。

①質問して相手の話を聞く。
②自分の仮説の論点を相手にぶつけ反応を見る。
③現場を見る。

ビジネスパーソンにとって、上司から課題を指示された段階で、質問や仮説をぶつけ、上司の論点を明確にする作業は大切である。その際、聞いた話や集めた資料、情報だけで判断せず現場も見ることが重要である。

論点が浮かび上がってきたら、それを整理し、構造化する。構造化の方法は、箇条書きにして、グルーピングして、論点候補を絞るなど、各自のやり方で良い。


論点を確認する

課題を構造化したら、上位の概念を考えて全体像を確認する。

BCG流のアプローチは、まず、これが問題ではないかという点に当たりをつけることから始める。次にそれについて、経営者の話を聞いたり、現場を見たりすることで検証する。最後に全体像で確認する。