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2011/12/12更新

決断できない日本 (文春新書)

173分

3P

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「沖縄はゆすりの名人」報道で解任された国務省元日本部長がアメリカ政府の本音を激白。

対日政策三十年のキャリアをもつ外交官が見た「トモダチ作戦の内幕」「沖縄基地問題の迷走」「日本の政治家たちへの評価」など。

超短要約

米国務省元高官の視点から、日本の意思決定の問題、及び日米問題を冷静に分析し、本音で告白しています。

■日本が決断できない理由
①過剰なコンセンサス社会になっている
政治とは本来、ぶつかりあう価値を調整し、利害のせめぎ合いにぎりぎりの折り合いをつけて、最終的な決断を下す営みであるが、日本の政治エリートはいつの間にか、そうした本来の仕事を棚上げする傾向が出てきた。「コンセンサス」の美名の元に決断を先送りし、二股にかけて責任を回避しているのである。

②醜い現実を見ない文化になっている
見て見ぬ振りをする文化は世界中に存在するが、日本の場合、政治エリートが現実を直視しない傾向にある。福祉・年金・財政赤字などの苛酷な現実に目をつぶり、ツケを次世代に回そうとしている。

③極度に失敗を恐れる精神文化になっている
現代の日本では、「一度失敗すると終わり」という恐れが強すぎ、慎重になりすぎて決断が遅れる傾向にある。

著者 ケビン・メア

1954年生まれ。アメリカ合衆国の弁護士 アメリカ国務省の日本部長であったが、「ゆすり発言」報道で解任。 NMVコンサルティング上級顧問。

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日本経済新聞 日本経済新聞

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 10分
トモダチ作戦の舞台裏 p.19 18分
嵌められた「ゆすりの名人」報道 p.53 16分
横紙破りの外交官として p.83 14分
アメリカは日本を手放さない p.109 21分
沖縄「反基地」政治化との戦い p.147 22分
日米同盟の内幕 p.187 18分
七転八起でいいじゃないか p.221 6分

ユーザーのしおりメモ (2)

lsieu

責任を擦り付け合っている、過剰コンセンサスになっている。これは、政治家だけでなく、全員にいえることだ。
2011-12-26
 

oiwertwe

日本は、過剰コンセンサス社会というツッコミ。ごもっとも。
2011-12-08