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土光敏夫とは

土光敏夫は、第二臨調で行財政改革の先頭に立ったことや、経団連会長としての活躍が有名だが、もともとは技術者出身の経営者で、その経営手法は異彩を放っていた。
社長になってからも全国の工場をくまなく視察する現場主義で、日本一の工場長とも言われた。また、「守衛も社長も同じ人間だよ」という平等精神を持つ人物であった。

本書では、清貧と復興をテーマに土光敏夫の言葉が綴られている。


土光敏夫の言葉

・一日も早く「地力」をつけよ
「地力」という言葉は、人間の足腰を鍛え、少々のことではへこたれない本物の力を意味する。地力をつけるには、苦労を体験するのが必須条件である。苦労を知らぬ人間は、端から見れば一にしかみえぬ打撃が一〇にも二〇にも感じられ、そのショックで潰れてしまうことがある。人間は底辺を知らぬ「上げ底人間」は総じて弱い。

・壁を毎日破れ
前に進んでいれば、必ず行き詰まる。「壁を毎日破れ」といったら「私には壁はありません」という人がいた。四畳半だろうと六畳だろうと立って歩けば、壁にぶつかる。この人には問題意識がないのだ。

・失敗は終わりではない。
それを追求してゆくことによって、初めて失敗に価値が出てくる。人間は失敗してはいかんと思うと、元気がなくなる。失敗してもいいんだ、すぐそいつを取り返せばいいんだ。しくじってよろしい。しくじったとき、うまくいかなかったとき、投げ出してはいけない。大いにそいつを盛り返してやろう。ボクはそういうふうに考えて、今までやって来た。

・自分の火種は、自分で火をつけよ
私たちは、「火種のような人」がいることを知っている。自ら、カッカッと火を燃やしている人だ。その人のそばにいると、火花がふりかかり、熱気が伝わってくるような感じを受ける。職場や仕事をグイグイ引っぱっているのは、そんな人だ。誰にも皆。火種はある。必ずある。他の人から、もらい火するようではなさけない。自分の火種には、自分で火をつけて燃え上がらせよう。

・日に新たに、日々に新たなり
しくじれば、その日のうちに始末する。反省するということだ。今日が眼目だから、昨日の尾を引いたり、明日へ持ち越したりしない。昨日も明日もない、新たに今日という清浄無垢の日を迎える。今日という一日に全力を傾ける。

・個人は質素に、社会は豊かに

・執念を持って仕事せよ
仕事に困難や失敗はつきものだ。困難に敢然と挑戦し失敗に屈せず再起させるものが、執念である。およそ独創的な仕事をいえるものも、執念の産物であることが多い。