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2012/01/16更新

BtoBマーケティング―日本企業のための成長シナリオ

253分

3P

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人的営業だけでは生き残れない

これまでマーケティング活動に積極的に取り組もうとするBtoB(企業間取引)企業は限定的であった。マーケティングは、最終消費者によって構成されるマス市場に対する活動が目的とされてきた。

BtoB領域における対市場活動は、人間関係を重視した営業活動が中心であり、企業同士、担当者同士の過去の取引実績や「信用」が重視される傾向にある。つまり、特定の既存顧客との長期的な取引が中心であり、企業間の取引接点の強化は、主に納入側企業の人的営業活動によって担われてきた。

しかし、近年はBtoB領域において顧客に対するマーケティング活動の重要性が認識されるようになってきている。本書では、BtoB取引におけるマーケティングを対象としており、企業間取引を行っている経営者に役に立つ内容となっている。

超短要約

これまでマーケティングと言えば、最終消費者を対象とした考え方が強かった。しかし、グローバル化や顧客の購買活動の多様化により、BtoB取引においてもマーケティング、ブランディングの重要性が増している。
日本のBtoBマーケティングにおいては、顧客の購買プロセスの理解と市場細分化・ターゲティングが不足している。自社の製品がどのような購買プロセスを経るのかを理解し、離脱した場合には分析し、施策をうつ。顧客規模などの軸で市場を細分化し、ターゲットに応じた対応を行うことが重要である。

BtoB取引はビジネス材を扱うため、合理的な購買判断がなされるが、感情面での影響も受けることがわかっている。そのためにBtoB取引であっても企業のブランディング活動は重要である。

著者 余田 拓郎

1960年生まれ。慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授 大学卒業後、住友電気工業入社。その後、名古屋市立大学助教授などを経て、2007年より現職。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序 章 BtoB企業の現代的課題 p.1 18分
第1章 BtoBマーケティングの戦略論理と実践 p.23 18分
第2章 BtoBビジネスにおける市場の理解 p.45 15分
第3章 ブランディングによる市場深耕 p.63 25分
第4章 成分ブランドによる部品・素材メーカーの戦略強化 p.93 28分
第5章 営業人材による顧客関係の強化 p.127 23分
第6章 BtoB企業における顧客満足経営 p.155 16分
第7章 インターネットによるBtoBマーケティングの戦略進化 p.175 16分
第8章 BtoB企業におけるマーケティング組織と市場志向 p.195 22分
あとがき p.222 4分

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