リーダーシップ研究の第一人者ウォレン・ベニスの世界的名著。

優れた90人のリーダーに対しインタビューし、そこから発見された共通点をもとに、リーダーにとって大切なことを分析している。事例も豊富に紹介されており、優れたリーダーになるには、どのようにすれば良いのかが詳細に分析されている。

フィナンシャル・タイムズ紙において「史上最高のビジネス書ベスト50」に選ばれている。

①リーダーシップとマネジメントは違う
マネジャーは物事を正しく行い、リーダーは正しい事をする。リーダーは人々の関心をビジョンに引き付けることで、組織の感情的資源（価値観、やる気等）を組織運営に活用する。マネジャーは組織の物理的資源（資本、テクノロジー等）を使って組織を運営する。

②リーダーはメンバーに力を与える
リーダーはメンバーに権限を委譲することで、意図を実現し、それを持続させる。

③組織には全員が共有できるビジョンが必要である。
組織の成功には明確なミッションや目的だけでなく、関係者が共有できるビジョンが必要である。

④組織には信頼が不可欠である。
信頼は優れたリーダーシップに欠かせない特質であり、信頼のない組織は必ずダメになる。

⑤リーダーは物事の意味を伝える。
リーダーは組織の価値観を明確に表現し、現実を解釈し、物事の意味を浮き彫りにし、組織の行動指針となる原則を、一貫性のある形で伝えることに第一義的な責任を負っている。

著者 ウォレン・ベニス

1925年生まれ。南カリフォルニア大学リーダーシップ研究所教授、初代所長 ハーバード大学センター・フォー・パブリック・リーダーシップの諮問委員会委員長 レーガン、カーターなど4人の大統領顧問、国際的大企業や各国政府のアドバイザーを務めるなど、その多彩な活躍で世界中から尊敬を集めるリーダーシップ研究の第一人者。

南カリフォルニア大学経営学名誉教授 リーダーシップの研究で知られる専門家、作家。