優れたリーダーが出てこない日本。今の日本に必要なのは、新時代のエリートを生み出す「エリート育成システム」である。米国のエリート教育から何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないのか。本書は米国製エリートたちを分析して、これからの日本が進むべき道を示す。
上澄み部分では、日米の学生に大きな能力差はない。しかし、学生全体を見た場合、米国学生の平均点は断然上である。
米国の大学・大学院教育は、必ずしも授業のクオリティが高いという訳ではない。しかし、平均点以上の知的エリートを生み出すために、インプット・プロセス・アウトプットの3つの能力をバランスよく育むようにできている。
次から次に読書、レポート、プレゼンテーションの課題が降ってくるため、学生の知力が養われる。つまり、インプット量、読書量の差が学生の差となっている。
著者 佐々木 紀彦
1979年生まれ。東洋経済オンライン編集長 東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、スタンフォード大学大学院で修士号取得。2009年7月より復職し『週刊東洋経済』編集部に所属。2012年より現職。
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日本経済新聞 福井県立大学特任教授 中沢 孝夫 |
日経ビジネス |
エコノミスト 2011年 9/20号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 4分 | |
第1章 米国の一流大学は本当にすごいのか? | p.11 | 20分 | |
第2章 世界から集うエリート学生の生態 | p.39 | 21分 | |
第3章 経済・ビジネス ――資本主義への愛と妄信 | p.69 | 27分 | |
第4章 歴史 ――歴史が浅いからこそ、歴史にこだわる | p.107 | 30分 | |
第5章 国際政治・インテリジェンス ――世界一視野の広い引きこもり | p.149 | 43分 | |
第6章 日本人エリートの未来 | p.209 | 27分 | |
おわりに | p.247 | 5分 |
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アメリカがすごいというより、日本の大学の低レベルさが酷い。
2011-12-26
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