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2011/11/30更新

「意識の量」を増やせ! (光文社新書 522)

  • 齋藤 孝
  • 発刊:2011年6月
  • 総ページ数:192P

102分

1P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

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意識の量は社会力だ

まわりの状況や、まわりの人のこと、社会の中での自分をはっきり「意識」して取り組むことで、はじめて仕事は「うまく」なる。生まれたときから、いかに意識の量を増やすことができたかが、成功のカギなのだ。

仕事と意識の関係

企業で有用な存在になるには、気の利く社員、リクエストにきちんと応える社員になることだ。同じ課題を持っていても、工夫できるかどうかに違いが現れる。それが意識だ。意識の量を増やせということは、「工夫しろ」という意味である。

意識を増やすために

・自動化領域を増やす
意識の中には、完全に意識してやっていることと、ほとんど無意識なことが重層的にある。自動化している作業が多くなるほど、意識の量を他のことに割くことができる。自動化している部分が多い程、新たなことに気を配れる。その新たなものも自動化できると、より自動化が進む。

・細部を見つめる
意識の量を上手に配分するには、部分に分けて細部を強化することが大切である。多くのことを同時に認識し、その意識配分を間違わないこと、優先度の高い所に高い意識を集中させることが意識の上手な配分だ。

・言語化する
意識と言語とは、密接な関係を持つ。社会性をもった意識は、言語化することで相手に伝わる。また、相手から意識を受ける際にも、身体性と同様になるのが言語である。
意識を目に見える形で定着させるのに一番いいのが、文字化することだ。

人間関係をスムーズにする

・人とつながる
コミュニケーションは本来それ自体が目的ではない。意味や感情をやりとりすることで、相手との間に信頼関係ができること、それによって良好な、あるいは有益な関係が結ばれることにある。意識量を出し惜しみせず、もっとからだでかかわり合いを持つようにすることで、より豊富な意識のやりとりが行われる。

・他動性を身につける
忙しい毎日の中で、複数の仕事を同時進行させるためには、意識に留めておく項目の数を増やすことが大切だ。懸案事項をかけるフックを頭や心の中に多くしていき、懸案事項を平行して処理できる様にするためには「保留しておける」ことがカギになる。

自意識を乗り越える

・自意識の落とし穴
意識の量が足りていない人たちの多くの原因が「自意識」に起因している。誰しもある程度の自意識は持っている。ところが、自分が他人からどう見られているかを気にし過ぎ、そこにばかり意識が向かう「自意識過多」状態に陥ってしまう人が増えている。

・習慣から自意識を乗り越える
自意識に捉われているかなと感じたら、まずは損な自分に距離を置いてみることだ。また、他者の意識を住まわせることによって、自分の限られた世界観に拘泥してしまう気持ちから離れ、意識量を増やす方法もある。