ニッセイ基礎研究所のエコノミストが日本経済が低迷している本当の理由を説いている。
日本経済が何をやってもダメな理由は、その政策が短期的には効果があるが、長期持続するものではないからである。日本経済低迷の原因は内需の不足にある。
しかし、日本は貿易立国の発想から抜け出せず、企業は投資効率の悪い過剰な設備投資を行い、収益力を低下させ、国民の所得は伸びない。結果、消費も伸びないという悪循環に陥っている。
日本経済を復活させるには、内需主導の考え方にならなければならない。
著者 櫨 浩一
1955年生まれ。ニッセイ基礎研究所研究理事・チーフエコノミスト 経済企画庁(現内閣府)、国土庁(現国土交通省)、内閣官房等を経て、1992年ニッセイ基礎研究所入社。2011年より現職。
日本経済新聞 |
週刊 東洋経済 2011年 8/20号 [雑誌] |
エコノミスト 2011年 7/5号 [雑誌] |
週刊 東洋経済 2011年 7/30号 [雑誌] 上智大学経済学部准教授 中里 透 |
エコノミスト 2011年 8/2号 [雑誌] 法政大学大学院教授 小峰 隆夫 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 4分 | |
1 低迷する日本経済 | p.15 | 10分 | |
2 日本経済の呪縛 | p.29 | 12分 | |
3 生産性向上の幻 | p.47 | 11分 | |
4 低下する投資効率 | p.63 | 10分 | |
5 所得不足を生む投資 | p.77 | 17分 | |
6 貿易立国の意味 | p.101 | 8分 | |
7 外需依存はなぜ問題か | p.113 | 15分 | |
8 グローバル化の意味 | p.135 | 11分 | |
9 消費主導経済 | p.151 | 8分 | |
10 需要不足と満たされない需要 | p.163 | 10分 | |
11 消費では経済は発展しないのか | p.177 | 11分 | |
12 消費主導経済の産業構造 | p.193 | 18分 | |
おわりに | p.219 | 3分 |
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