漫画『ONE PIECE』に影響を受けて育った20代から30代前半のワンピース世代とアニメ『機動戦士ガンダム』に影響を受けて育った40代のガンダム世代の特徴を比較して、その考え方や世代間格差、これからの未来について論じている。

41〜51歳のガンダム世代は、理不尽な組織の中で耐えなければならないという価値観を持っている。一方で、23〜33歳のワンピース世代は、自由と仲間を価値観とし、組織に対する所属意識は希薄である。
日本の財政が破綻しそうな現在、借金返済は後の世代が負担するという方向に向かっている。勝ち逃げ世代である団塊の世代と負の遺産を背負わされるワンピース世代との間で、ガンダム世代は苦悩しているが、不条理を耐える価値観であるため、解決策は生まれない。やがて、ワンピース世代が半旗を翻す。

著者 鈴木貴博

1962年生まれ。百年コンサルティング代表取締役 経営コンサルタント。ボストンコンサルティンググループ、ネットイヤーグループ取締役を経て、現在は百年コンサルティング株式会社代表取締役。企業の寿命30年に挑戦し、新しい成長分野を立ち上げる大企業向けコンサルティングが専門。