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課長の時間術のポイント

パレートの法則に基づくと「重要度の高い2割の仕事が、8割の成果を生み出す」と言える。重要な2割の仕事を見極め、そこに集中するのが課長の役割である。

仕事の優先順位は「重要度」と「緊急度」の2軸で分けて考える。

A 緊急度も重要度も高い仕事
B 緊急度は低いが重要度は高い仕事
C 緊急度は高いが重要度は低い仕事
D 緊急度も重要度も低い仕事

「8割の成果を生み出す2割の重要な仕事」は、ほとんどBに存在する。

Aはミスによるクレーム対応のようなもの。Bは編集記事の内容を刷新したり、広告の料金体系を見直したり、すぐにどうなる話ではないが、中長期的には取り組む必要がある課題である。
Aはすぐにやらなければならないという点で重要である。しかし、Bが課長にしかできない仕事であるのに対し、Aは部下でも対応できるものだったりする。そのため、Bに着目する必要がある。

「緊急度は低いが重要度が高い」仕事をするのは、時間が取れなかったり、つい先延ばしにしてしまったりと難しい。自分の意思とは関係なく、部下によってスケジュールを埋められたりする。そのため、時間を確保するために、時間を効率に使う必要がある。


時間を捻り出す方法

「章情報」を参照。主なものには以下のようなものがある。


①スケジューリングを15分単位にする。
1時間も要らない会議や打合せは意外に多い。15分単位でスケジューリングすると、設定できるアポイントメントが飛躍的に増える。

②自分へのアポイントメントを先に入れる。
あらかじめ自分1人で使える時間を、優先的に入れておく。

③書類は読んだその場で処理する。
決裁を先延ばしにすると、部下の時間を奪うことになる。

④「やること」を決める前に「やらないこと」を決める。
課長の役割は限られた時間を効率的に使い、成果を上げることである。限られた時間を何に投下するか、部下の時間をどう配分するかに課長の手腕が問われる。