日本の風評被害の歴史、風評被害の発生原因、どのように対応すれば良いかを論じている。東日本大震災のケースも含めて、風評被害のメカニズムを解き明かす。
風評被害とは「情報過多社会」「安全社会」「高度流通社会」における災害や原子力事故などがもたらす経済被害の一形態である。
テレビ報道、人々の安全志向、代替品の調達可能な流通網が、風評被害を発生させる要因になっている。風評被害を避けることは困難だが、風評被害のメカニズムを知り、消費者が「安全」な商品を購入し、普段通りの経済活動を行うことが大切である。
著者 関谷直也
1975年生まれ。東洋大学社会学部准教授 日本に数えるほどしかいないと言われる災害社会学の専門家の1人。
週刊 東洋経済 2011年 6/25号 [雑誌] |
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 7/19号 [雑誌] |
Passion For The Future 橋本 大也 |
日本経済新聞 ジャーナリスト 武田 徹 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 5分 | |
第1章 風評被害とは何か | p.11 | 15分 | |
第2章 「放射能パニック」と風評被害 | p.35 | 9分 | |
第3章 原子力事故と風評被害 | p.49 | 10分 | |
第4章 メディア報道と風評被害 | p.65 | 12分 | |
第5章 安全と風評被害 | p.85 | 6分 | |
第6章 流通と風評被害 | p.95 | 7分 | |
第7章 観光産業と風評被害 | p.107 | 10分 | |
第8章 企業・金融・保険と風評被害 | p.123 | 16分 | |
第9章 東日本大震災における「風評被害」と「うわさ」 | p.149 | 16分 | |
第10章 東日本大震災後の日本が抱えるジレンマ | p.175 | 12分 | |
終章 風評被害にどう立ち向かうか | p.195 | 4分 | |
おわりに | p.201 | 6分 |
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