経済産業省の現役官僚が実名で、官僚や政治の問題を告発している。解消されない公務員の天下り等の官僚組織の実態を暴いている。
官僚は縦割り組織と年功序列、身分保障によって、自分の省の利益しか考えていない。国民のために仕事をするというシステムになっておらず改革が必要である。しかし、公務員制度改革は骨抜きにされ、知識も経験もない民主党政権ではに脱官僚するのは難しい。
国家財政は破綻の危機にある。数年以内に、歳入不足で「政府閉鎖」という事態にもなりかねない。今こそ非常事態であることを認識し、対策を考えなければならない。
著者 古賀 茂明
1955年生まれ。日本の経産官僚。経済産業事務官(経済産業省大臣官房付) 経産省では本省筆頭局の筆頭課長である経済産業政策局経済産業政策課長を歴任するなど本流のエリートコースを歩んでいたが、経済産業政策課長時代に杉山秀二事務次官と産業構造審議会の部会新設をめぐり対立。部会新設の同意を無理矢理得たことを契機に傍流に外される。 その後、渡辺喜美行政改革担当内閣府特命担当大臣から呼ばれ、国家公務員制度改革推進本部審議官に就任。渡辺大臣の下で急進的な公務員制度改革に取り組んだ。 仙谷由人行政刷新大臣の下で、職を解かれ経産省に戻され、仮置きの部署である現職に至る。
エコノミスト 2011年 7/5号 [雑誌] |
日本経済新聞 |
経済界 2011年 7/19号 [雑誌] |
週刊 東洋経済 2011年 6/18号 [雑誌] |
PRESIDENT (プレジデント) 2011年 9/12号 [雑誌] |
週刊 東洋経済 2011年 8/20号 [雑誌] |
週刊 ダイヤモンド 2011年 7/9号 [雑誌] コラムニスト 林 操 |
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2012年 05月号 [雑誌] 東京大学教授 西成 活裕 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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まえがき 東日本大震災で見えた「日本中枢」のメルトダウン | p.1 | 6分 | |
序章 福島原発事故の裏で | p.22 | 13分 | |
第一章 暗転した官僚人生 | p.40 | 30分 | |
第二章 公務員制度改革の大逆流 | p.82 | 21分 | |
第三章 霞が関の過ちを知った出張 | p.112 | 24分 | |
第四章 役人たちが暴走する仕組み | p.146 | 20分 | |
第五章 民主党政権が躓いた場所 | p.174 | 21分 | |
第六章 政治主導を実現する三つの組織 | p.204 | 19分 | |
第七章 役人 その困った生態 | p.230 | 31分 | |
第八章 官僚の政策が壊す日本 | p.274 | 17分 | |
終章 起死回生の策 | p.298 | 44分 | |
補論 投稿を止められた「東京電力の処理策」 | p.359 | 11分 | |
あとがき 改革を若者たちの手に委ねて | p.374 | 6分 |
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