日本初の経済恐慌は間近に迫っているのだ。 著者は国際経済に通じ、そのキャリアを買われて民主党の経済ブレーンとして活躍してきた。どうしてこれほどの惨状を呈してしまったのか。国家破綻で国民生活はどうなるのか。誰が生き延びるのか。そのときアメリカは、中国は日本に何を求めるのか。
必ず来る経済危機をわかりやすく解説し、避けられない危機をどう乗り越えたらいいのかを伝授する!避けられない国家破綻だが、もちろん世界はその後も続いていく。
国家破綻とは、予算が組めなくなり、政府機能が麻痺すること。年金資産が大きく減り、公務員は解雇され、経済生活が破壊される。
世界の金融財政問題に詳しい著者は、向こう3年以内に日本がそうなるだろうと、厳密な数字に基づいて予測している。日本の国家破綻は国債が売れ残る瞬間に襲いかかる。毎年50兆円以上の財政赤字を国債という借金で埋めている日本。
国債の発行残高は約800兆円にのぼっている。この巨額国債の買い手を維持することはできない。ギリシャの13倍の経済規模をもつ日本が破綻すると、世界は大恐慌に突入し、エネルギー、食糧、資源の奪い合いが始まる。
著者 山崎 養世
1958年生まれ。経済評論家 総務省顧問、成長戦略総合研究所理事長 大和証券を経て、ゴールドマン・サックス証券社長(日本法人)として、同社を外資系トップの証券会社に育てる。2002年よりシンクタンク・山崎養世事務所を設立。 金融・財政の調査・報告・研究・政策提言を活発に行なう。 民主党の政策ブレーンとして「高速道路無料化」を提ねる。
エコノミスト 2011年 6/21号 [雑誌] 青山学院大学教授 榊原 英資 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
巨大津波の後、大洪水が襲う | p.9 | 34分 | |
いつ起きてもおかしくない日本の国家破綻 | p.65 | 27分 | |
国債は麻薬 | p.109 | 12分 | |
日本と世界にアヘンを持ち込んだBIS | p.129 | 12分 | |
蜘蛛の糸を捜して巨大津波から逃げる | p.149 | 15分 | |
ノアの箱舟を作る | p.173 | 14分 |
国債の引き受けて手がいなくなっているのは事実。暴落も現実味を帯びてきた。
2011-12-26
|