続職とは
あなたが今の仕事にやりがいを見出せず、いやいや働いているのなら、働き方を見直すべきである。仕事にやりがいを見出す選択肢には「転職」と「起業」が挙げられる。
しかし、就職難の時代、転職先は簡単に見つからない。一方、起業となるとさらにハードルが上がる。そこで転職とも起業とも違う、新たな道「続職」を提案したい。
「続職」とは、転職するのか、起業するのか、今の会社にとどまるのかについて、1年後に結論を出すことを決めることである。1年という期間を限定して、積極的に目の前の仕事に取り組むのである。これだけで、リスクを犯すことなく、人生は変わる。
会社を辞めることは、目的ではなく手段である。会社を辞めることを目的に会社を辞めても、まず幸せになれない。「将来」に目を向け、どういう人生を歩みたいか、考えながら働くことが大切である。
将来を意識すると「時間」と「お金」の使い方、働き方も変わってくる。この時に会社に残っていることが大きな意味を持つ。必要なスキルを身に付けるために積極的に働く。また1年という期限を区切ることで、多少の苦労にも耐えられる。
そして、ポイントは1年後に必ずしも辞める必要はない。同じ仕事でも、適当に取り組むか真剣に取り組むかで、得られる「気づき」は大きく違ってくる。「この職場は、実は自分に合っている」と感じられる可能性も充分にある。
会社員でいることのメリット
まずは会社員が有利な立場にあることを理解し、その立場を利用しながら準備を進めるべきである。
①所属している会社の名刺で信用を得られる。
②学校で得た知識ではなく、実際に現場で体験することはアドバンテージとなる。
③様々な経験ができる。
④社内人脈を築けば可能性が広がる。
⑤先輩や上司からビジネスのノウハウを学ぶことができる。
⑥独立すると様々な経費がかかる。
1年後に向けてやるべきこと
続職においては、結論を出すまでの間に行動を改善し、自分を高める必要がある。そうしなければ、結論の選択肢が狭まってしまう。そのため1年の間にやることは次の通りである。
①強みとなるスキル(実績・経験)をさらに伸ばす
②足りないスキル(実績・経験)を身に付ける
スキルを身に付けるためには、以下のような事を行う。
・本音を言える自分になる
・与えられた仕事ばかりでなく、自分から積極的に「したい仕事」をしてみる
・上司や同僚と友好的な関係を築く
・コミュニケーション量を計測し、スキルを高める
・他人の書いたうまい文章を観察し、分解し、文章力を高める。
・立派に仕事をこなして、信頼を得ることで、退職しても関係が続く人脈を広げる