甲州賢とは
JTBとリクルートで法人営業を10年半経験した後、プルデンシャル生命で11年間に3080件を数える契約をとった人物。伝説のセールスマンと言われるが、突然倒れ、この世を去った。
甲州賢のセールス哲学
「甲州さんは他の営業マンとどこが違うのですか?」
「知識や技術的なことはなにも違いませんよ。ただ一つ、本気度が違うんです」
「甲州さん、どうしたら僕はアポイントをもらえるでしょうか」
「念じるんです」
「プロである以上、手ぶらで帰ってきてはいけない」
「一生に一度、とことん勝負してみる。それで結果が出なければ、向いていないと思って辞めればいい。でも、中途半端にやった結果では、その判断もできないきゃないですか」
甲州賢の営業術
・万全のシナリオを作る
シナリオは、まず自分の提案を相手が認めるというゴールを定め、スタートの「こんにちは」まで逆回しで細かく考える。
どのような展開にも対応できるように常に16種類の提案書を用意する。「そんなこともあろうかと、実はもう一案だけ、プランを作って参ったんです」と、顧客の要望を満たす提案書を出す。
・即座に意思決定を求める
時間をかけることと、丁寧さは決して同義ではない。忙しい社長等に対しては、即座に契約の意思決定を求め、手続きを行う。
・契約が成立すると、その契約者に対し、すぐに見込客の紹介を求める
自分はどんなターゲットで勝負したいのか、そのためにどんな人を紹介して欲しいのかを明確な言葉で伝えれば、紹介には無限の可能性がある。
・心が折れそうな時は、オレは天才だ、必ず成功すると自分を鼓舞する
セールス伝えた話に顧客が共感してくれたのなら良しとする。その先は顧客がコントロールするものであり、考えても仕方ないと割り切る。
・ビジネスの方向性を仮説検証する
気合いや根性では再現性が低い。仮説検証して出した結果は再現性が高い。