「コ・クリエーション」とは
コ・クリエーションとは、顧客や従業員など、企業の様々な関係者が協力し合い、システムや製品・サービスを開発することである。
近年、顧客はネットワークを介して製品やサービスを利用した経験を他の人と共有できるようになった。そのため、製品やサービスを提供する企業との関わりを深めたいと望むようになっている。
一方で企業は製品やサービスの開発に関して、顧客を参加させることは少なく、ニーズを掴めていない場合が多い。そのため、これからは、コ・クリエーションが大切である。
コ・クリエーションの事例
①Nike+
アップルとナイキ共同で立ち上げたサービス。靴についたセンサーとiPhoneなどに内蔵された無線受信機で、ジョギングデータを記録・分析できる。また、ユーザーはNike+のウェブサイトでコーチや有名アスリートと交流できる。こういった取り組みにより、2007年末、ナイキはランニングシューズ市場の57%を占めるに至った。
②NIKEiD
ユーザーがウェブサイトで、シューズやウェアをカスタマイズするサービス。一部のナイキストアでは、スタッフと話し合いながら新しいユーズのデザインができる。
③マイ・スターバックス・アイデア
ユーザーが新しいスターバックのサービスを提案できるウェブサイト。2009年にはヘルシーフードの導入など、50件以上のアイデアが採用された。
④クラブツーリズム
共通の趣味を持つ人を集め。様々なテーマのクラブを創設しているサービス。顧客はスタッフと交流し、そこから新しいツアーを開発している。また、参加顧客をスタッフとして採用することで、顧客を広告塔として、ツアーを販売していくことも行っている。
コ・クリエーションのメリット
・顧客の行動から直接学べる。
・新しいアイデアを生み出すことができる。
・新製品やサービスをすぐに試すことができる。
・顧客の要望がダイレクトに伝わる。
・コミュニティと深い信頼関係を構築できる。
・顧客にとっても、事前情報を得ることで購入リスクが減る。