資本主義の歴史的な構造変化を大胆に描いてきた異色のエコノミストと国家への深い洞察にもとづいて理論的考察をくりひろげる哲学者が、歴史的トレンドから現在の混迷した世界経済の本質を立体的に描き出す意欲作。
オイルショック以降の資源価格の高騰により、先進国はもはや実物経済では高成長をなし得なくなり、アメリカを筆頭に金融によって利益を上げる仕組みに変化した。 そして、その仕組みが破たんしたのがリーマンショックであり、現在の資本主義は大きな歴史的転換期にある。
著者 水野 和夫
1953年生まれ。埼玉大学大学院経済科学研究科 客員教授 元三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミスト
著者 萱野 稔人1970年生まれ。津田塾大学国際関係学科 准教授 東京大学大学院総合文化研究科21世紀COE共生のための国際哲学交流センター研究員を経て、2007年4月から、津田塾大学学芸学部国際関係学科准教授。哲学担当。
週刊 東洋経済 2011年 1/15号 [雑誌] 福井県立大学特任教授 中沢 孝夫 |
BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号 [雑誌] 津田塾大学国際関係学科准教授 萱野 稔人 |
エコノミスト 2011年 3/8号 [雑誌] 信州大学教授 真壁 昭夫 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに―市場経済だけで資本主義を語るエコノミストたちへ | p.9 | 2分 | |
第一章 先進国の超えられない壁 | p.15 | 19分 | |
第二章 資本主義の歴史とヘゲモニーのゆくえ | p.63 | 21分 | |
第三章 資本主義の根源へ | p.115 | 13分 | |
第四章 バブルのしくみと日本の先行性―日米関係の政治経済学 | p.147 | 13分 | |
第五章 日本はいかに生き抜くべきか―極限時代の処方箋 | p.179 | 19分 | |
対談を終えて | p.227 | 4分 |
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