日本発の経営理論の「知識創造理論」で知られる野中郁次郎氏と、ジャーナリストの勝見明氏が、イノベーションを成し遂げた変革のリーダーに共通する「知の作法」を9つの事例をもとに解明している。
イノベーションを起こすために必要な要素
①「理論的三段論法」ではなく「実践的三段論法」を身につける
②「モノ的発想」から「コト的発想」へ転換する
③「考えて動く」ではなく「動きながら考え抜く」
④「名詞」ベースではなく「動詞」ベースで発想する
⑤結びつかないもの同士の「見えない文脈」を見抜く
⑥言語表現と強い目的意識によって、偶然を必然化する
著者 勝見 明
1952年生まれ。ジャーナリスト フリージャーナリストとして経済・経営分野を中心に執筆。企業組織経営・人材マネジメントに詳しい。また、各種の企業事例の「成功の本質」を見抜く洞察力に定評がある。
著者 野中 郁次郎1935年生まれ。一橋大学名誉教授 早稲田大学特任教授 カリフォルニア大学バークレー校経営大学院ゼロックス知識学特別名誉教授 知識経営の生みの親として知られている。英語で出版された『知識創造企業』は多くの賞賛と賞を受賞し、『ハーバード・ビジネス・レビュー』にもその論文は掲載された。 これ以外にも、多くの著作が英語で出版されており、アメリカで知られる数少ない日本人経営学者であるほか、近年中国などでも知られる存在となっている。 理論の特徴は、知識がもっとも重要な経営資源とよばれる「知識社会」においていかにして知識を上手く経営するかというところにある。
TOPPOINT |
このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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序章 「脱藩浪士の組織」を結成し、「維新」を実現した老舗企業の挑戦 | p.13 | 12分 | |
第1章 「理論的三段論法」ではなく「実践的三段論法」を身につける | p.31 | 34分 | |
第2章 「モノ的発想」から「コト的発想」へ転換する | p.81 | 34分 | |
第3章 「考えて動く」ではなく「動きながら考え抜く」 | p.131 | 35分 | |
第4章 「名詞」ベースではなく「動詞」ベースで発想する | p.183 | 26分 | |
第5章 結びつかないもの同士の「見えない文脈」を見抜く眼力 | p.221 | 16分 | |
第6章 偶然を必然化する | p.245 | 19分 | |
まとめ 「身体性の復権」を目指して~「場のマネジメント」のあり方を探る | p.273 | 19分 |