3つのルール
①イノベーション
成功を収めている企業は、常に革新的な試みを行ってきた。イノベーションとは、「顧客が望む者を手に入れるために、何が邪魔になっているのだろうか?」と問いかけることである。
②数値化
イノベーションの成果を上げるためには、イノベーションがどれほどの効果を上げるのかを数値として把握することが必要である。事業に関する全ての数字を知らなければならない。
③マニュアル化
マニュアル化とは、現場レベルでの裁量の自由化を否定するものである。マニュアル化をしないかぎり、商品やサービスの質は安定しないので、売上も安定しない。
7つのステップ
①事業の究極の目標を設定する
事業の目標を考える時に一番大切なことは、自分の人生の目標である。まずは、人生の目標を決めなければいけない。功績を残す人たちは明確な人生の目標を持ち、それを実現するために毎日努力を重ねている。
②戦略的目標を設定する
人生の目標を達成するために、事業がどんな役割を果たすのかを考えるのが事業の戦略的目標である。事業の戦略的目標とは、人生や事業における基準を集めたものであり、またゴールまでの達成度を測るための基準にもなる。
③組織戦略を考える
指揮・命令系統や仕事の内容を明確にした組織図がなければ、会社は迷宮路に入り込んでしまう。組織図に加えて業務マニュアルを完成させれば、従業員に仕事を任せられる仕組みが完成する。
④マネジメント戦略を考える
巧みにマネジメントを行うために必要なことは、有能なマネージャーを見つけることではなく、管理システムを作ることだ。管理システムとは、マーケティングの効果を高めるために、事業の試作モデルに取り込まれたシステムのことである。
⑤人材戦略を考える
事業とはゲームである。適切なルールを作ることで、従業員を動機付け、思い通りに働いてもらうことが出来るようになる。彼らを引き込むためには、まずゲームのルールをうまく伝えて、その面白さを理解してもらわなければならない。
⑥マーケティング戦略を考える
マーケティングは、顧客に始まり顧客に終わる。マーケティングを考えるときは、自分の夢やビジョンは頭の片隅にしまい込んで、顧客のことに専念しなければならない。なぜなら、自分が望むものよりも顧客が望むものの方が大切だからである。
⑦システム戦略を考える
システムとは、相互に作用するもの、行動、アイデア、情報の集合体である。そして相互作用を繰り返す中で、他のシステムへの働きかけも行う。事業発展プログラムでは、イノベーション→数値化→マニュアル化の作業を行うだけでなく、ハードシステム、ソフトシステム、情報システムを統合しなければならない。