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プラットフォーム戦略とは

プラットフォーム戦略とは、複数のグループのニーズを仲介し、「場」(プラットフォーム)を設けることで、グループ間の相互作用を喚起し、新たな付加価値を創造するビジネスモデルである。

楽天はインターネット・ショッピングモールとして、多くの店を楽天市場という「場」に集め、そこに多くの顧客を呼んでいる。
また、お見合いクラブのようなマッチングサービスもプラットフォームである。


プラットフォーム戦略の5つの機能

プラットフォームには、以下の5つの機能がある。プラットフォームを構築する際は、どの機能がうまくいっているのか、どこが弱いのかを常にチェックする必要がある。

①マッチング機能
複数のグループの交流を促す場を提供する。

②コスト削減機能
各グループが個別に対応していては、時間もコストもかかる機能を提供する。

③検索コストの低減機能
プラットフォームが一種の安心感、ブランドを提供し、製品やサービスのレベルを担保する。また、プラットフォームの信頼やブランドは、集客にも影響を与える。

④コミュニティ形成による外部ネットワーク効果・機能
グループ内での信頼情報の醸成やグループ間での情報の相互流通が起こることで、プラットフォームへの帰属度が増す機能。他の競合プラットフォームに乗り換えることを躊躇させる仕組みを形成することが需要となる。

⑤三角プリズム機能
通常では直接に相互作用が及ばない2つ以上のグループを結びつける。


勝つプラットフォーム構築のためのフレームワーク

①事業ドメインを決定する。
どのような業界、業種においてどのような価値を提供するのか決める。

②ターゲットとなるグループを特定する。
どのグループとグループを結びつけるかを検討する。人々の不満や不便を解消するもの、「あったらいいな」というものを探し出す。2つ以上のグループが直接、間接に相手を必要とし、引き合う関係にあることが重要である。

③キラーコンテンツを用意する。
勝ち組になるプラットフォームに不可欠なものはキラーコンテンツである。プラットフォームを使うと何が楽しいのかという点が明確になって、初めて多くの人に認知されていく。

④価格戦略、ビジネスモデルを構築する。
どのグループからどのように収益を得るのかを決定する。そのグループの参加が重要なのかを見極めて、価格を変動させながら反応を見極めるのが大切である。

⑤価格以外の魅力を提供する。
イーベイのような、出品者への評価システムのような仕組みを提供できれば、価格競争に陥らず、魅力的なビジネスモデルとなる。

⑥ルールを制定する。
iPhoneのアプリの審査など一定のルールを設けて管理する。